1. 学んだこと

 図書・図書館史では、日本・西洋の古代から現代までの図書館史を学びます。図書館の成り立ち、現在につながる変遷、地域的な違いを知ることができました。

 

2. レポートについて

【設問】

日本または西洋のどちらかを選び、それぞれの時代(古代、中世、近世、近代以降)の図書館発展の特徴をコンパクトに要約し、かつ私見(400字程度のまとめ)を述べてください。

 

【私の合格レポート:構成・要旨】

①導入文「日本の図書館発展について述べる。」

②古代

 仏教伝来は文字伝来、図書寮は図書館の萌芽、国風文化で文庫が興隆したことを記述。

③中世

 寺院が製版により仏書の印刷、鎌倉時代に武家の文庫、足利学校の蔵書の特徴(実利)、室町時代に地方大名の開版事業や図書輸入、書籍を介した貴族との交友について記述。

④近代

 江戸時代の幕藩体制で文教政策、学芸奨励、町人文化の繁栄、我が国最初の官立図書館としての徳川家の文庫、昌平坂学問所の中央図書館的な機能、郷校・寺小屋、貸本屋の図書館代行機能について記述。

⑤近代以降

 明治期の図書館運動、国立国会図書館の源流、図書館団体、京都の集書会社、法律面の整備について記述。

⑥まとめ

 図書館の形成が一部の職能の人々や権力者と深い関係にあったこと、図書館の発展と印刷技術の相互作用、図書はコミュニケーションツール、将来の図書館の役割について記述。

 

※以上を約2,100文字で記述。加えて、参考文献を引用順に列記。

 

【レポートへの講評】

 1回で合格。全体的には好評価を頂きました。⑤の部分で戦後について記載すれば尚良かったとのことです。

 

 戦後は「生涯学習概論」の範疇だと思いましたし、文字数が制限いっぱいだったので省きましたが、他教科への忖度はいらないこと、日本の図書館史を2000文字前後で書くことが難易度高めであることが分かりました。それでもテキストを読んでいて楽しかったので、レポートは自分なりに(自称)力作。テストに合格したわけではないのですけどね!コスパ低めですが面白かったからいいです。

 レポート作成の時点で他の地域の歴史は理解が浅く、試験前には改めて読み直しました。何故か「もう絶対に欧州絡みの問題でしょ」と自信満々でWeb試験に臨み、「米国における図書館とそれを支える基本思想」みたいな設問を見て一瞬静寂を感じました。え?西洋括りではなく、まさかの米国だけ?!テキストに米国の図書館の基本思想なんてありましたっけ?

 なにせ年間10回も試験がありますので、本当は確率問題ですよね…ヤマが外れた場合は、必ず書かねばならない(と思われる)ポイントを箇条書きで打ち込み、それをサポートする例を挙げつつ知っていることを総動員して行間を埋めることになります。自分が書いたこと一つひとつは間違いではなかったと思いますが、テキストにはそんな論調の記載はなかったです(苦笑)。とりあえず1単位ゲット。