司書コースで学習したことで印象深かった学習内容が2つあります。1つ目は「分類=集める+分ける」ということです。
図書館に行けば既に図書館資料が分類された状態で並んでいます。あまり意識しませんが、分ける前に資料を集めなきゃね!分類は「集めてから分ける」ということを再認識しましました。
図書館には予算と保管スペースの制限があるので、利用者のニーズを前提にした館の役割に合わせて作られた資料収集基準があります。市役所や図書館のH Pに掲載されていることが多いと思います。一方、国内の出版物を全て集めようとしているが納本制度を持つ国立国会図書館です。納本制度を悪用してお金を得ようとしたのが亞書問題。内容のないものを製本してAmazonにUpするなど、手間に対してバランスが悪いと思いますが、本とは何かを世の中に問うた結果になりました。
「分ける」は「共通の性質を持つものを1つのグループとして集める」とも「異質なものを分離する」とも表現できます。
分類も奥深い領域のようです。例えば、「内包」ですが、「外延」という言葉と対になっています。内包は日常でも見ますが、外延はあまり見ません。日常的に見るからといって、正しく理解しているとは限らないということにも気が付きました。『精選版日本国語大辞典』より引用します。
【外延】
①概念が適用される事物の全体の、もとの概念に対する称。たとえば、金属という概念の場合、金、銀、銅、鉄などが、これに当たる。⇔内包
② 条件を満たすものの全体から成る集合の、もとの条件に対する称。
【内包】
① 伝統論理学で、概念が適用されるすべての事物に共通する性質の総体。たとえば「人間」という概念に対して、「理性性」や「動物性」のたぐい。⇔外延。
② 内部に含みもつこと。
どっちがどっち?となりそうですが、ネット上でも解説されている方がいらっしゃるので、ご興味のある方は調べてみてください。浅薄な知識しかない私からの説明はやめておきます。キケン。
後半に続く。