ブログを読んで頂き、ありがとうございます。これまでの投稿では、私が司書コースを始めるに当たり知っておきたかったことを書きました。参考になれば幸いです。

 

 でも、司書コースに申し込むかは受講料も大きな判断ポイントですよね。受講料以外には参考書代、調査のために訪問する近隣図書館へ交通費、スクーリング参加の交通費、多少の文具です。場合によっては、指定レポート用紙の購入などが必要です。

 私は、司書コースの情報を調べる中で、図書館司書と学校図書館司書が違うことを初めて知りました。そんなレベルから一通りコースを終えた今、久々にレポートや試験準備に追われたことも含め、一定の達成感は感じています。13科目のレポート添削を含め、1年近くの勉強の機会に比べ、受講料への不満は個人的にはありません。最後の1科目の結果次第では、来月には真逆のことを言ってるかもしれませんが。

 

 では費用対効果はどうでしょう。司書になってたくさん稼げるのなら受講料は安いものです。

 まず、社会人になって司書コースを受講するきっかけとして私が思いつくのは次です。

①既に図書館や自治体で働いている人:資格取得手当や将来の仕事の幅の拡大を目指して。

②情報資源を管理するシステムやルールを作る人:能力開発の一つとして取得推奨されるなど。

③図書館学・情報学、情報資料そのものの研究を続ける人:大学の先生など。

④読者・利用者として、図書館のより良い理解者となりたい人:生涯学習の一環として。

 

 在学生ポータルKULeDでは、公共図書館の職員募集や、図書館の業務委託を請負う企業の説明会に関するお知らせがありました。後者ではその企業に正社員で就職するというより、派遣社員登録をすれば公共図書館の司書の仕事を紹介します、という話でした。例えば、時給1,200円で1日6時間、週5日働いた場合、私が払った受講料16万円は23日間の労働相当です(税金等考慮せず)。こう書いてしまうとロマンのかけらもないですね。常套句ですが、資格はあくまでも実務のスタートであり、経験の蓄積や他の業務のプラスアルファにすることで投資効果を高めるものなのでしょう。

 歴史を勉強すると、図書館は人を惹きつける魅力・ロマンに溢れる場所であると同時に、特に第二次世界大戦後は国家戦略の一つとして国富の蓄積に直接間接に関係するものだと理解できます。「高度情報化社会では司書の役割が重要」という掛け声の割に、図書館サービスが無料であることに慣れすぎている現実があります。経済効果を把握する方法・指標が共通化されれば、司書の給料も上がると思います(知らんけど、キッパリ!)。