「図書館司書コースのレポート・試験1」では、「受講検討中の方のために」レポート・試験の設問に関係する項目を紹介しました。図書館司書を目指す方は読書好きが多いはず。この程度で食傷気味という方はいないと信じて、もう少しkey wordについて深掘りします。
1.同じではないけれど似た設問:文章は違っても聞かれている本質は同じ
Web試験では設問が事前提示されていませんが、『科目終末試験問題集[会場受験用]』に掲載の20問のいずれかに似た問題もありました。設問の文章は違っていても聞かれている本質は同じケースです。よって、key wordについて事前に回答例をある程度作成しておき、聞かれ方によって文章や構成をアレンジすることで対応が可能です。
2.回答は同じではないけれど他の科目で勉強したことが使える
図書館司書コースは図書館全般について学びますが、最も数の多い「公立図書館」を想定した内容です。その「公立図書館」についての設問は、各科目に渡って設題があります。
・公立図書館の管理・運営面で配慮すべきことは何か。(生涯学習概論)
・公立図書館と学校図書館の違いを述べよ。(児童サービス論)
・図書館全体の意義を述べるとともに、館種別の国立国会図書館と公立図書館の意義についても簡潔に記せ。(図書館制度・経営論)
・戦後、公立図書館の図書館サービス活動について述べよ。(図書・図書館史:選択科目)
・公共図書館における図書館ボランティアの受け入れについて歴史と特徴を述べよ。(図書館サービス特論:選択科目)
科目を通じて公立図書館を勉強しながら、重複する部分では復習し、しない部分では知識範囲を広げることができます。試験を受ける時には、公立図書館という館種の特徴は基礎としてあり、更に多面的に理解している必要があります。
勉強を開始した頃に私が一番困惑したのは、図書館における直接サービス・間接サービスに関連するレポートの出来が宜しくなく、それらの定義については別の科目のテキストを読むように指示されたことでした。おお、1冊のテキストで事足りないのか!と。今となっては「そりゃそうだ」なのですが、その時は各科目を国語、数学…のような感覚でいて大間違い!
正しく文脈を理解して頂けると思いますが、key wordはある年の設題集に掲載された項目を並べただけで、カバーしていない重要事項が他にもあります。私が選択しなかった「図書館サービス特論」は記載していません(テキストが手元にないため、単語の重要性が判断できない)。出題方法は担当される先生や年によって変更になる可能性があります。受講中の方のための「出る単」ではないことをご承知おきください。