今回は「Ever17」についてプレゼンしようと思います。



このゲーム、ジャンルが恋愛アドベンチャーゲームとなってまして、いわゆるギャルゲーと呼ばれるもので、女の子がたくさん出てきて仲良くなりつつ二次元の女の子に本気で恋しちゃいないがらクリアしていくというゲームです。

ここまで聞くと、「あれ、こんなキモオタだったっけ?」とギャルゲーのイメージから思われたりすると思うんですが、一言言っておきたいんですが、一緒にすんな

というのも、このゲームどんな人にオススメか先に言わせて頂きたいんですけど、2004年に出た「イニシエーション・ラブ」という前田敦子主演で映画化もされた、乾くるみによる日本の恋愛ミステリー小説をご存知ですか?小説だとラスト2行で全てがひっくり返るという構成なんですけど、そういう衝撃的などんでん返しとか好きな人にもってこいのミステリー好きにオススメのゲームです。

なのでこちら、ギャルゲーの皮を被った超難解ミステリーゲームと呼ばれております。ゲームという事自体をフリに使った驚愕の展開が用意されています。

2002年発売、「Ever17 -the out of infinity-」。驚愕のストーリー展開で、自分のハートを鷲掴みにした、この超難解恋愛ミステリーゲームをプレゼンしたいと思います。

簡単にストーリーだけ説明しますと、海中につくられたLeMUというテーマパークが舞台になってるんですけど、ゲーム内での2017年に、そこで大規模な事故が起きて浸水するんです。そこに訪れていた「倉成武」という人物と「少年」という人物のこの2人が様々な女性と出会いながらLeMUからの脱出を目指すというのが大筋の内容となってるんですけど、物語を進めていくと途中で武視点で進めるか少年視点で進めるかどちらかを選ぶことが出来ます。武視点で進める場合、「小町つぐみ」というキャラと「茜ヶ崎空」というキャラが恋愛対象となります。そして、少年視点で進めると、「田中香奈」というキャラと「松永沙羅」というキャラが恋愛対象になります。切り替える視点により物語の中で出会う女性達が微妙に異なるんです。

この登場人物で、このLeMUから脱出だけじゃなく、このテーマパークに隠された陰謀を解きあかす壮大なストーリーになってます。

で、ちょっとこれ以上話しますと、ネタバレになります。ネタバレ厳禁なゲームではあるんですが、Ever17の魅力を最大限引き出してプレゼンを終わらせたいのでここからネタバレありでEver17の裏側を紐解いていきたいと思います。最後まではネタバレしませんが、結構なところまでネタバレして説明するので、ネタバレが嫌な方はここまでです。OKな方は下の方でプレゼンします。



















































さぁ、ここからはお叱り覚悟のガッツリネタバレプレゼン。見たくない方はもういませんね?































まず、ちょっとずつバラしていきますと、このテーマパーク、地下で極秘の研究が行われていたんです。で、その研究というのが、このテーマパーク、大元が製薬会社なんです。その製薬会社がキュレイウイルスTBウイルスというのを研究していたんです。このキュレイウイルスというのは不老不死のウイルスになってまして、TBウイルスは生物兵器にも使える危険なウイルスです。LeMUでは不老不死や生物兵器の研究をしていたんです。そういうことがどんどん物語を進むにつれて明らかになっていくんです。

で、武視点で進めた場合に何故か沙羅の存在が出てこないんです。逆に少年視点で進めた場合に「八神ココ」というキャラクターが、何故か抽象的に表現されていたりだとか、いるのにいないように表現されていたりだとか、同じ場所での物語なのに辻褄が合わない部分があるんです。

なんかおかしいなっていうのが続くんですが、これどういうことかっていうのをここでデカめのネタバレをさせていただきます。核心につくのでここでもう嫌だという方はここまでです。OKな方は下まで続きます。



































武視点、少年視点、これが、

全く同じ場所で違う時代に起きていた出来事なんです。

時間軸が異なる2つの話だったんです。


少年視点は2034年の出来事になるんです。

で、どっちの視点で進めてもつぐみはつぐみのままなんです。外見が一緒じゃないかと。17年経っても変わってないじゃないかと。そこで出てくるのがキュレイウイルスなんです。不老不死のウイルスの効果で見た目が変わらないんです。

あと、ギャルゲーって一人称で進むんです。相手の女の子は見えるのに主人公の姿が見えないんです。そのギャルゲーの特性を活かした斜述トリックが仕組まれてるんです。

で、17年後に何で事件がもう一度起きたのかっていうのは、ある目的の遂行のために17年前の事故を再現したんです。

で、最後の最後であるキャラがある一言を呟くんです。その一言がゲーム好きであればあるほど脳天ぶち抜かれるトリックになってます。さらなるどんでん返しが待ってます。

だから、自分が2017年や2034年を出してしまっても構わないくらい、この後怒涛の回収が待ってます。

全体的にパッケージや説明書の絵柄や図柄も恋愛ものなので、食わず嫌いをしてやらなかったりするもったいないことはしないで、ゲーマーのハートを打ち抜く二段構えのどんでん返しに是非驚愕してみてください。