今回は、「ロマサガ3」のリマスター版が出たことを記念して、2005年発売、PlayStation 2用ソフトの「ロマンシング サガ -ミンストレルソング-」について、プレゼンしようと思います。
スーファミ版「ロマサガ」をベースにしながらも、グラフィックやシステム面を完全強化した、通称「ミンサガ」。単なる焼き直しには収りません。
「ロマサガ」自体は有名ですね。知らない方のために解説しますと「ロマンシング サ・ガ」は、スクウェアによるスーパーファミコン用RPGで、現在はバーチャルコンソールでも配信中のソフトです。
この作品、実はその「ロマンシング サ・ガ」のリメイク作品になってます。
まぁ、このブログを今お読みの方は「なんだよ、こいつロマサガ持ってくるんかい。メジャータイトルを持ってくるんかよ」と思ったかと思います。
けど、今後自分はゲームリメイク界の歴史が大きく変わらない限り、他のリメイク作品のプレゼンは一切しないつもりでいます。そのくらいこの作品は素晴らしいのです。
簡単にこの「ロマンシング サ・ガ」について説明したいと思います。このゲームは8人の主人公がいて、1人を選んでフリーシナリオシステムでストーリーが進んでいきます。
このフリーシナリオシステムというのが、当時とても画期的で話題になったシステムです。
8人の主人公がいて、1人主人公を選んで、でもどの主人公を選んでも最終的には目的は一緒になるのですが、それまでに繋がるストーリーを全部自分で選択して作り上げるっていうシステムなんです。
だから主人公や道中のイベントをプレイヤーが任意で選択することによって、自由度が高くなり従来のRPGのように一本道ではなくなるわけです。
極端に言えば、１つのイベントもこなさずにラストダンジョンまで行けたりもします。それくらい自由度があります。
ただ、その自由度が故に何をして良いのか分からなくなったりっていうプレイヤーがちょこちょこ出てきて、正直その時プレイヤー離れもありました。
ただ！
この「ミンストレルソング」、その離れたプレイヤーを引き戻す魅力を持ってます！！
本当にこのソフト、すごいんです。何がすごいかというと、まず、追加された新要素の数々です。「ロマサガ」にはなかったのですが、どんどん追加されています。
まず1個が、サガシリーズで神システムと呼ばれてる「閃きシステム」。
スーパーファミコン版にはなかった、敵の強さと技のレベルによって戦闘中に確率で技を覚える(閃く)というシステムです。
その技を閃く難易度の設定が絶妙に設定されてて、閃いた時めちゃくちゃ嬉しいです。
元々戦闘シーンは勝つっていう喜びしかなかったのですが、このシステムによって単調になりがちの戦闘シーンに育成するもう１つ新しい喜びが追加されました。
これが実は「ロマンシング サ・ガ2」から導入されたシステムなんで、1の方には入ってないんです。
だから元々「ロマサガ」が好きな人にもサガシリーズで好評だった様々な要素が詰め込まれてるので、原作を遊んだプレイヤーは閃きシステムを使いながら楽しんでできて、知らなかった人もこの閃きシステムという斬新なシステムで戦闘シーンを楽しむことが出来るのです。
もっと追加された要素でいうと、キャラグラフィックはもちろんのこと、フルボイス、キャラ成長システム、ショップ成長システム、マップアビリティ、山崎まさよしさんによるテーマソングなどです。
さらっと言いましたが、オープニングが吟遊詩人役の山崎まさよしさんの歌声で始まります。もはや、ストーリーと設定だけ残してあと全部新作だと思ってもらって構いません。
オリジナル版をやった人もやってない人も遊ぶべき、新要素満載のリメイク作品というこもが分かってもらえたと思います。
では最後に、どうしてもこのプレゼンで語りたい1番お気に入りのアルベルトというキャラクターの話をしようかと思います。
アルベルトはローザリア王国の南にある城に住む貴族の息子の一国の王子です。
ある日、姉のディアナと共に洞窟のモンスター退治に行くのですが、洞窟の奥で謎の紋章を見つけます。その紋章はその時はまだ何か分かりません。
そして城に戻ったその夜、城が大量のモンスターの襲撃に遭います。さらに、レッドドラゴンという巨大なドラゴンが待ち構えていました。ディアナは2人ともやられてしまうと思ってアルベルトを海に突き落とします。
レッドドラゴンの炎にディアナは焼かれます。ここで姉と死別してしまいます。
そして、遠くの地で目覚めたアルベルトは、数年に一度の嵐に遭ってもう一度流されてしまいます。
そしてもっとさらに離れた最果ての雪国のバルハラントというところで目が覚めます。ここからアルベルト編のスタートです。
すごいですよね。これがスタートです。この子の人生追ってみたくなりますよね。
展開が気になりすぎる壮絶人生なんですが、その後、それもそのはずというか、アルベルトもそういう運命だったっていうのが冒頭からわかるのがあって、ネタバレになっちゃうので言えませんが彼はそうだったんです。そういう運命だったんです。
しかも、シナリオはフリーです。自分の好きなように出来るんです。ストーリー、キャラクターの成長も好きなように出来るんです。魔法使いのアルベルトを作っても良いです。剣士のアルベルト作っても良いです。みんなでオンリーワンのアルベルトを作りましょう。
各々の物語が待ちうけるリメイク版ロマサガ。是非プレイしてみてください。