みなさん おはこんにちばんは 大谷美智子です
美智子が生息している地域もとっくに梅雨明けし、ムシムシとした本格的な夏がやってきた感がありまして、雨が降らなくとも、心もアソコもグッショリ、ビッショリな毎日を過ごしております。皆様はいかがお過ごしでしょうか?水分や塩分をとって、お体ご自愛下さいね。^^^
もう1ヶ月ほど前のお話で恐縮ではございますが、今回は久々のコンサートを拝聴したので、その感想を書いておきたいと思います。
美智子が以前より素晴らしいオケだと感じている「オーケストラ・ニッポニカ」さんの第40回演奏会です。
【オーケストラ・ニッポニカ第40回演奏会】(2022年7月24日 東京・紀尾井ホール)
(曲目)
古関裕而;交響詩「大地の反逆」(原典版)
早坂文雄:ピアノ協奏曲(第1番)
芥川也寸志:エローラ交響曲
芥川也寸志:交響管弦楽のための音楽
ニッポニカさんが20周年ということで、3回にわたるシリーズとして様々な年代における作品を鑑賞できるそうです。(41,42回も非常に素晴らしいプログラムのようです)
美智子は実は、早坂文雄がとっっっっっても大好きなので、こちらのプログラムを初めて拝見したときは キェェエエェェエェェエエエェェェエエエェェェエェェェェエェェエェ!!!!!!!!!(驚喜)
という気分になり、感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。
この国のオーケストラの演奏会は、いわゆる「名曲コンサート」のようなものが連日連夜行われているだけで、まるでバカの一つ覚えみたいだと、美智子には思えます。
そのような中で、ニッポニカさんのようなオーケストラが存在しているという奇跡。
音楽の神様がもたらしてくださる恵みは、このニッポニカさんの存在なのだと思います。
日本人は、日本料理を食べたり日本語を話したりすることで、本当に本当の日本人であることを自覚していくものです。
それならば、日本人の作曲家による作品を聴いて、日本人(の聴衆)である自覚を深めるのも意義があることなのではないでしょうか?ニッポニカさんは、そのような経験の場を私たちに提供してくださっています。
閑話休題 手短に以下に感想を記します。
1曲目の古関さんの作品は、初聴きでした。
19歳のころの作品という事でしたが、その背景を知っていなければ「19歳か、若書きだな」なんて美智子には思えませんでした。(私の耳が未熟なので)
出てくる音や展開、曲の締めくくり方など作曲者が工夫を凝らしているのがはっきりとわかりました。19歳でここまで書けたら、才能アリとしか言いようがありません。
2曲目の早坂文雄さん ピアノ協奏曲!!!!!!!!!!!第1番は、ナマは2回目でした。ソリストの務川さんのピアノは、分厚い音や、高音部で駆けまわるパッセージに「意味」を感じさせてくれる素敵な演奏でした。そのソロに寄り添い、時にはぶつかり、そして一体化するニッポニカさんのオケパート、それを指揮する鈴木秀美さんにもブラヴォーしっぱなしでした。
3曲目の芥川也寸志さん エローラ交響曲もナマは2回目。この作品、緩徐楽章とそうじゃない楽章が入り乱れる曲なので、そんなに長い曲ではないのですが聴きごたえがあり、満足感が得られる作品だと思います。今回の演奏では、やっぱりナマに限ると思わせる打楽器陣の方々の素晴らしいサウンドといったらもう という具合でございました。
曲名に「エロ」が付いているのも美智子的には超巨大高評価ポイントですし、爆発サウンドが満載で「日本版 法悦の詩」といっても過言ではないと勝手に信じております。
4曲目の芥川也寸志さん 「交響管弦楽のための音楽」 はNAXOS盤で耳にタコができるくらい聴いてきた作品 ナマは初めてでした。 ニッポニカさんは、「芥川也寸志メモリアル」と冠していらっしゃるので、芥川也寸志作品の演奏には強い想いがあると思います。
それを感じさせる、気合い・ノリ・強い想いが伝わってきました。(もはや音楽の感想になってない)
そのニッポニカさんは、今クラウドファイティングをなさっているそうで、恥ずかしながら美智子は、これから献金したいと思います。(CD-ROM オタク向けの選曲を期待しております)
なんとしても成功して、これからもその素敵な活動を継続していっていただきたいです。
そのためには、日本人であることを自覚した聴衆が1人でも、紀尾井ホールに駆けつけてニッポニカさんを聴く。これが必要なのだと思います。そうは思いませんか?
総じて、日本人でクラシック音楽を聴くなら日本人作曲家の作品も聴こう と改めて「大切」なことを思い出させてくれる稀有で意義のある素晴らしいコンサートでした。