皆様こんばんは クラシック音楽・チャーミング・リスナーの大谷美智子です。OK

コロナ禍はまだ続いておりますが、季節は着実に進んで春めいておりますね。それにしても、寒いは続きますのでお風邪など召しませぬようくれぐれもお気を付けください。薬照れハート

美智子は一昨日、3回目のワクチン接種を終え、昨日の夜まで熱が続き心も身体もアソコもビッショリグッショ(以下伏字)〇〇〇〇。(皆さんはどうでしたか?????????)花火

 

1週間ほど前の話ですが、仙台フィルの第353回定期演奏会を聴いて参りました。

今回は東京から、いつも大変お世話になっておりますクラシック音楽の諸先輩方2名、そして先輩の恋人様(!)とご一緒させていただきました。ハートハートハートハートハートハート

【曲目】

矢代秋雄:ピアノ協奏曲

ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14

 

言うまでもなくお目当ては矢代秋雄のコンチェルトです。なんといっても指揮は高関さん、そして重要なソリストは河村尚子さん!ですからね。これは何が何でも聴くしかないという演奏会でした。

 

肝心の演奏ですが、矢代のコンチェルト 第1楽章から既に期待を上回っておりました。ロケット

といいますのは、冒頭で独奏が印象的な主題を奏でる直後、トロンボーン等金管群がクレッシェンドしながら吹く箇所がありますね。そこが生演奏じゃないとわかんねぇな、って感じの強さになっておりこの時点で名演確定だと思いました。(早漏)アセアセアセアセアセアセ

そして、もはやこの部分を聴くために会場へ足を運んだといっても過言ではない、最初のカデンツァ(そこのフレーズが私は何度聴いても「エッチマン!」にしか聴こえないのです)の力強さといったらもう......。照れ

※第1楽章が終わって、河村さんがピアノの中に手をおツッコミになり、私を含め聴衆の皆さんも何が起きたのだろうかと不思議に思いました。(たぶん)

どうやら弦が切れていたようで、その状況に対して河村さんが冷静に何らかの方法で対処なさっていて流石プロだ!と思いました。(ご一緒した友人のかたは、「矢代秋雄ピアノ協奏曲のプリペアドバージョンが始まるのか」と思ったそうです^^^)!爆  笑

 

第2楽章は独奏がひたすらC音を連打する中、オケが低弦を中心に物憂げな雰囲気をつくり出していました。ただ、ずっと物憂げとか静かな音楽ではなく、そこは変態矢代秋雄なだけあって、音楽のボルテージがガンガン上がっていく場面があります。この場面に限らず、この楽章では、静かな場面においても打楽器の音(特にチューブラーベル)がとても印象的に(=その音色がとても必要なのだと感じさせる)置かれていてやっぱりそこは、イクべきときにイクみてぇな、変態矢代秋雄なんだろうなぁと感動致しました。びっくり

 

第3楽章は河村さんの独奏ピアノが、まるでジャズミュージシャンが弾いているのか?と思わせるくらいの縦横無尽に駆け巡る演奏が強烈に記憶に残りました。びっくりびっくりびっくり

何といってもこの楽章ではピアノが細かい音のフレーズを弾いているのと同時にヴィヴラフォンも同様に謎の超細かそうなフレーズを奏でているんですね。これは完全にオケと独奏が競い合ってるといいますか、挑発しあっているといいますか、それでいて一体化している「協奏曲」なんだろうなと感じさせる音楽でした。

 

総じて矢代秋雄のピアノ協奏曲は超・名曲であり、日本人である矢代秋雄さんが遺してくださったのは本当に日本の音楽界の宝物なのだと思います。

それを無視するような人がいるのであれば、その人は本当は「本物の偽物の日本人音楽家」 なのではないでしょうか?キョロキョロ

 

演奏会後は、クラシック音楽の諸先輩方と仙台の文化横丁のお店に入り、歓談させていただきました。毎度、勉強になるお話、刺激的なお話、なによりこんなあてくしの話を聴いてくださることに心よりこの場を借りて感謝申し上げます。

 

ps.前回、太田弦様(23年から仙フィル指揮者就任予定おめでとうございます。お祝い)指揮の演奏会で「最高でーす!」と書かれたタオルを掲げていた客が今回もいてげんなりしました。

スポーツ観戦とかの海苔を持ち込んでいい場所とそうでない場所があると思うんですけどね、まぁ仕方ないです。キョロキョロ

 

ともあれ、矢代秋雄はやっぱり素敵な作曲家です。これからも本当の日本人の作曲家を応援、聴いて弾いて、自分自身本当の日本人として音楽を書いていきたいと思います。照れ

(ベルリオーズの幻想の感想は書いてもしょーもないので割愛します。)