みなさんこんばんは、大谷(成田)美智子です
仲秋の名月も過ぎ、すっかり秋めいて来ましたね。美しい月を眺めようと思っていたのに、ADHD全開!&バカ丸出しで、夜空を見上げるのを忘れてしまいました(涙)
秋は涼やかな風が心地よい反面、風邪もひきやすいのでみなさんもどうか御身体は大切になさってください。
ところで、少し前のお話になるのですが、美智子は日本人作曲家の作品を聴くのがとーっても大好きなので、日本フィルハーモニー交響楽団さんの定期演奏会で披露された水野修孝さんの交響曲第4番を鑑賞したことを綴ります。
【演奏会データ】
日時:2021年9月11日
指揮:山田和樹さん 管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団さん
曲目:ショーソン 交響曲変ロ長調
水野修孝 交響曲第4番
交響曲が2つ並ぶ、魅力的なプログラムでした。なんでも、日本フィルのシーズンオープニングはフランス人作品と日本人作品を並べる、というのを山田さんの指揮で数年取り組んでいるそうです。ぜひとも、永く続いてほしい試みです。
肝心の水野さんの交響曲第4番ですが、恥ずかしながら水野作品は今回初めて聴きました。
演奏会前の宣伝などでは、第3楽章に登場する美メロが特筆だということで、きっとロマンチックな作品なのだろうなと思って聴き始めたら、意外に不協和な響きで始まったのでビックリ!
弦楽が主体の、若干タケミツっぽいトーンをまといながらリズムが切迫し音楽は激しくなります。音型が上下に行ったり来たりする場面を経て、頂点に達したところでチューブラーベルの打音がコーン、コーンと意味深に響きます。
あまり音楽の感想に、私個人のイメージは綴りたくないのですが、まるで現代のカオス的な世の中への警鐘や祈りのようなものを感じました。
透明感とでもいいたくなる響きと、一方で何かの痛みを抱えているような不協和音が交錯する第1、第2楽章の後、お待ちかねの第3楽章がやってきました。
そこでもまたビックリ!!美メロのオンパレードでした!ピアノが、これは童謡か映画音楽か、はたまたポピュラーソングですか、と問いたくなるメロディが流れます。
そして第4楽章でまたまたビックリ!!!第1楽章で出てきた深刻な雰囲気が戻ってきたと思ったら、いきなりドラムのビートに乗ってクールな音楽に突入したのです!
映像を見ていると、楽団員の皆さんはノリノリの様子で美智子も身体を一緒に揺らしてしまいました(大笑)管楽器やトランペットが奏でるメロディはどこか日本的で、これは本当に日本人じゃないと書けない音楽だなと思いました。素敵です!
しかし、この音楽の雰囲気は束の間、やはり第1楽章の意味深な響きに回帰し音楽はいつの間にか、どこかへ消え去っていくように終わります。この不思議さが魅力でもあるのだろうと思いました。
水野修孝さん、興味深い作曲家です。美智子はこれからも水野作品を聴いていきたいと思います!