みなさまこんばんは。大谷美智子です。梅雨がなかなか明けませんね。
川の増水等により、被害に遭われた皆様が一日も早く元の生活に戻れますよう願っております。
昨日のことですが、仙台フィルの第347回定期演奏会へ行って参りました。
指揮は太田弦さん、シューマンのピアノ協奏曲のソリストには外山啓介さんでした。
太田さんは、1994年の御生まれということで大変若い指揮者ですが、前半・後半共にオーケストラをとっても大きく鳴らしてくれました。
特に後半のレスピーギ作曲「ローマの祭り」「ローマの松」は、打楽器と金管を爆発させていたところ、弦楽のざわめき(祭りのラストあたり)の力の入れ具合には、感動いたしました!
また、プレトークでのお話っぷりは大変素敵で、聴衆の皆さんへきちんとご自身の言葉を伝えようとしている様子がはっきりと美智子にも伝わってきました!
そして、ピアノの外山さん。ダンディで、男性らしい髪型に凛々しいお顔・・・!会場のご婦人方の中には、きっと外山さんがお目当てでいらしていた方もいるのでしょうね(笑) でも、それは納得です。
肝心の演奏ですが、第1楽章カデンツァが特に熱気といいますか、音楽が持っている熱量をそのまま聴衆の私たちに届けてくれる、そういう響きがしておりました。
そのためなのか、何度か汗を拭いていらっしゃいましたが、その表情も素敵で、「現代のリスト」というのは外山さんなのではないかしら!と思っちゃいました。(笑)
仙台フィルの皆さんも、太田さん・外山さんの熱意に呼応した演奏で、やっぱりこのオケは素敵だなぁと、月並みな言葉で恐縮ですが感じました。
今回、太田さんと外山さんの演奏を聴いてすっかりファンになっちゃいました
こんなに素晴らしい演奏の中、一通りのプログラムが終わった後の拍手の時間、ちょっとだけ美智子には残念な光景がありました。。。
それは、会場の最前列のとあるお客さんが、タオルをステージに向けて広げていたのです。
何か文字が書かれているようで、よく見ると「最高で~す!」と書いてありました。
う~ん・・・これはちょっとなぁ と美智子は思います。
だって、ここはクラシックのコンサート会場、拍手で演奏家への想いは充分伝わっているはずなのです。美智子も一応、ピアノ弾きでステージに立ちますのでわかります。
演歌のステージでも、ジャニオタなんかのコンサートでも、ましてやのど自慢大会でもないのですから、なんだかタオルにデカデカと文字が書かれたものをこういう場で掲げるのは丁寧な言葉で言うならば「お下品」だと思うんですね。
コロナ禍で、ブラボーが叫べないから~ という理由なのかもしれませんが、だったらタオルに書かれているべき文字は「ブラボー!」とかですよね。 ですから、ちょっとこれは・・・なのです。。。
それはそうとして、分散退場が今回もありました。驚いたことに、退場アナウンスを指揮の太田さんがなさったのです!演奏後、帰るまで聴衆を楽しませてくれるオケ側のおもてなし。
本当に仙台フィルは素敵なオーケストラだと改めて感じたのでした。