今泉佑唯×小林由依






小林side


仕事も午前中に終わり、家に帰りテレビを付ける


『元欅坂46の今泉佑唯さんで~す』


ちょうどテレビにはずーみんが移っていた


「やっぱり元なんだよね…」


分かってる、卒業したんだからもう欅坂のメンバーじゃないことも、ずーみんが選んだ道なんだからくよくよせずに応援してあげなきゃいけないことも。


でも、、、どうしても寂しくて…


今すぐにでも会いたいと思ってしまうのは何で?


「ずーみん…」


ピコンッ


ん…?


今泉〈今から会える?〉


びっくりしたけど自分も会いたかったから直ぐに返信を返した



〈会えるよ!〉


今泉〈じゃあ、今から家行っていい?〉


〈うん!〉


久しぶりにずーみんと会える…!


思いが通じるとか、こんな偶然あるなんて…


ピンポーン


速…!


「ずーみ…」


今泉「ゆいぽんっ…!」


今泉「会いたくなっちゃって…」


「私もだよ」


今泉「ありがとう!」


「ねぇ…」


今泉「ん?」


「ずーみんは…欅の事嫌いになったりする?私のことも…」


今泉「そんな訳ない…!」


今泉「そんな訳ないじゃん…。今の私があるのは、ゆいぽんも含め、欅坂みんなのおかげだよ?」


「…良かった、、、グスッ」


今泉「泣かないでよ…(笑)でも、どうして?」


「…ずーみんがテレビで写ってて…当たり前のように元欅坂って言われてて…遠い存在に思えた…っ、、、ごめ…」


今泉「卒業しても、永遠のゆいちゃんずでしょ…!!約束したじゃん!」


「グスッ…そうだったね(笑)」


さっきまであんなに寂しくて苦しかったのにずーみんの明るさでもう、離れてても寂しくないと思える


今泉「ほら、久しぶりに歌おうよ!」


「歌…?」


見てみれば、ずーみんの足元にギターが置かれていた


全然気づかなかった…


今泉「ほら、行こう!!」


「え、え!?」


ずーみんに手を引かれ、ギターを持って走る


今泉「着いた~!!」


そこは、昔よく2人で音合わせをしていた海だった


「懐かし…」


今泉「だから、今日は思い出を更新しようと思って!」


それから、2人で沢山歌った


一曲一曲を歌うたんびに懐かしい記憶が蘇って…


でも、戻りたいとは思わない


戻らなくても、またこうして2人で歌えるから


でも、幸せな時間はきまって速く過ぎ去ってしまう


今泉「そろそろ帰んなきゃね…」


「うん…」


今泉「ねぇ、ちょっと目瞑って?」


「ん…」


ん…?


なんだか首に冷たいものが当たる


今泉「いいよ!どうかな…?ゆいぽんに似合うと思って!」


首もとを触ると、ネックレスが手に触れた


「ありがと!大事にする…!!」 


今泉「うん!離れてても、ずっと一緒だよ?」


そういってずーみんは自分の首にかかっているネックレスを取り出した


「お揃い…」


今泉「うん!嫌だった…?」


「ううん、嬉しい!!」


今泉「良かった!…よし、帰ろうか!」


「うん、またこようね…?」


今泉「うん!当たり前じゃん!!」


これからは、もう寂しいなんて思わない


このネックレスのおかげで近くにずーみんを感じられるから