ただいまBAMAKO。サンバララ旅行記1 | Keyaki

ただいまBAMAKO。サンバララ旅行記1

昨日の晩、無事にBAMAKOに帰ってきました。
ただいま。



凄く充実した6日間だった。
7日の朝4時に起き、荷物を2台の車につめて総勢22名でファムドゥ師匠出身のサンバララ村へ。


鮨詰め状態の車はまっすぐな道をひたすら南西へと下っていく。
途中ママディ・ケイタ師出身のバランデュグ村の近くで休憩してママディの親戚に会ったり、KANKANという大きな町で食料を調達しながらの旅は、西アフリカの風景や空気や雰囲気が堪能できた。皆ほんと適当。w 笑えるぐらい適当。

昼は炎天下でどうなるかと思ったけど、道は舗装されて良好だったし、こまめに休憩を取りながら無理せず進んでくれたので、皆それほど疲れも無く夕方4時には村に着けた。


村に着いたというので車を降りるとそこには大きな川があった。川幅は150Mくらいだろうか。大勢の子供達が駆け寄ってくる。川岸では女性達が大量の芋を洗っている。
向こう岸では女性達が洗濯でもしてるんだろうか、いずれも色とりどりの綺麗な布をまとって腰をかがめての何やら作業しているのが見える。

向こう岸から4艘ボートがやってくるのが見えた。
男達が太鼓を持ち、祭りの衣装を身にまとい、20人くらいでこちらに渡ってくる。
何が始まるんだろう。皆ワクワクしながら砂の川岸でバックパックを背負いながら見ていると、最初に太鼓隊が上陸しドゥヌンバというリズムを始めた!!
その後ダンサーの男達が次々に上陸し、ドゥヌンバの踊りでこちらにやってくる!
子供達も大はしゃぎ。女性達も作業の手を止めこっちを見ている。
踊りは30分くらい続き、リズムとダンスの歓迎を受け、さっそく大満足。


やっぱり歓迎の演奏は嬉しい。
硫黄島でも最初に歓迎の演奏があったけどあれは物凄くうれしかったもんなぁ。


旅の疲れも一気に吹き飛んで、全員ボートに乗って向こう岸へ渡り、いよいよ村へと入った。荷物を置き、長老達に挨拶の儀式をすませ、再度歓迎のドゥヌンバ。

地球の心臓ような大きなうねりのリズム。
村の男達が踊ってくれる。
子供も踊っている。
女性達が歌っている。


最高だ!




話に聞いていたサンバララ。
あこがれていたサンバララ。
ドゥヌンバの村、サンバララ。
電気も水道もないサンバララ。

今、確かにここにいる!!!

満点の星空の下、程よい疲労の中、ニヤニヤしながら気持ちよく床についた。







2日目はサンバララからブッシュの中をひたすら歩いて1時間のところにあるセナンコロ村へ行った。
ここでバラティーの世代交代の大きな祭りがあるというのだ。

バラティーとは同世代の結社みたいなもので、例えば子供会・青年会・成人会・老人会みたいなもの。それぞれの結社毎に役割があって、村の重要な儀式や決まりごとの時はもちろん、普段から各世代の結社が決められた仕事や役割をこなしている。
各結社がその上の世代から教育され教えを守ることで、文化や伝統が保存されていたり先祖からの教えが守り受け継がれている。
もちろん年をとるので、何年かに一度、結社の世代交代があるというわけだ。

そのタイミングは村ごとによって違うが、ここセナンコロ村の場合は4年に1度らしく、運よくそれを見ることができた。



村の中心場所であるサッカーグランド半分くらいの大きな広場の真ん中に、これまた樹齢何百年という巨大な木が葉を大きく広げて木陰を作っている。
その木陰の下には村の重要人物と思われる世代の長老達が他の人よりもいい椅子に座ってタバコを噛ん
でいる。

その反対側では朝からこれから演奏を司ることになる重要な若い世代が太鼓をチューニングして時折リハーサルをしている。
広場の真ん中の木の下でそれより少し上の世代の男達が牛を倒して足を縛り押さえている。
広場の端で女性達がオレンジやパパイヤを並べている。
ハシャギまくる大量の子供は、場を仕切る世代の鞭や枝をもった男達に追い払われて慌てて逃げている。

牛をおさえていた一人の男が、牛の首に大きなナイフを入れた。
首が半分切られ真っ赤な血がピューと噴出す。
みるみる大地は赤く染まる。

広場の前へ一人の男が出てきた。
長老の一人と一緒に掛け合いながら口上らしきものを述べ始めた。
口上の途中、広場の向こうで姿は見えないが大勢の男達の雄たけびが聞こえる。
地面を踏み鳴らす響きも聞こえてくる。ときおり広場の入り口までその姿を現すが、皆猛り狂っているよう。

1時間ほどたったであろうか。口上の終わりとともにジャンベフォラが合図を叩き、その瞬間とてつもないエネルギーのグルーブで演奏で「ドゥヌンバ(強い漢のリズム)」が始まった。



合図と同時に広場の向こうからいきり立った男達がドゥヌンバの踊りで地面を踏み鳴らし大量の土煙を上げながら激しく、でも進む距離はすこしづつを躍動させながら進んでくる。体中の筋肉と皮膚を全部つかって固まりになってやってくる。
1列に10人、それが20列。総勢200人が「強い漢のダンス」を踊りながら広場に入ってくる!
それはもう凄い状況だった。


圧倒。
エネルギー。
パワー。
猛る男。
吼える男。
雄という動物。猛獣。



最初はただただ圧倒されてその場にいるのみであったけど、気づいたらその列に加わってた。
なんだろうあの状態。
なんか、こう、動物とか仕留めたい感じ。
体の底から勇ましさが沸いてくる感じ。
吼えたい。とにかく吼えて動きたい感じ。
なんか獲物とかいたら仕留めてやる!!!

俺が仕留めてやる!って感じ。


きっとすげー顔してたんだろうな。





その後もさらにエスカレートしてきて、村の広場は喧嘩大会みたいになってた。
暗くなり始めたのもあり、ファムドゥ師匠の指示でその場を離れ、サンバララへと戻っていった。
セナンコロの男達は8時間くらい叩きっぱなし踊りっぱなしだったらしい。





2日目にして早くもアマナ地方のドゥヌンバの凄さを体感した。