あんなところには居たくない。
ここはわたしの本当にいる場所なんかじゃない。
早く本当にわたしのいる場所へ帰りたい。
そう
思っていたはずなのに
それなのに
地獄のようだったところから出て行くのが怖い。
自分だけ
そこに馴染めず
そこから逃げ出して
ならば次はどこなんだろう。
次は本当にわたしのいるところなの?
違う違う
ここもわたしのいる場所じゃない。
そう
思い続けて
逃げ続けることしかできない。
怖さのあまり振り返れば
何故か逃げ出したあの荒野が
明るく光って見えるようなきがして。
そこにいられなかった自分だけが臆病者だったきがして。
目を閉じてね。
逃げることしかできないんだ。
目を開けたら
ちゃんと行く道が見えるかもしれない。
もし見えなくても
誰かが手を引いてくれるかもしれないんだけど。
でも
嵐のさなかにいる子はどうしても目を開けることが出来ないんだよ。
ううん
目を開けようと
どんな砂嵐の中でも目を開けようと頑張ってても
ちゃんと道が見えてるのに
やっぱり目を閉じてしまうんだ一瞬。
子どもだけじゃない。
オトナだって
いくも地獄 戻るも地獄。
それをわかってほしいんだけど。
子どものために
綺麗なフィルターで覆った世界は
いったい何を伝えるのだろう。
大人が犯した罪を
蓋をして隠しても子どもを助けることになりはしない。
大人が
台無しにしてしまった世界を
ありのままにすべてさらけ出して
子ども自身に選んで生きてもらうしかないんだよ。
親が
子どものためにしてやれることなんか
ご飯を食べさせてやることくらいしかありゃぁしない。
両方の手に
子どもの手をしっかり握って
そして逃げていけるようなそんな年じゃないんだ。親は足手まといにしかなりゃしないんだ。
子どもは
親を置いていかねばならない。
早く
遠くへ
親なんか振り捨ててどんどん行かねばならない。
残された親は
そう
この荒野で
いいじゃないか、それも楽しい。
私たちには仲間がいるから。