平手side


(先生 「自己紹介して。」)



平手 「愛知県から来ました。平手友梨奈です。」




高2の秋、お父さんの転勤で愛知から茨城の高校に転校した。

















平手 「私は目が見えません。」













ザワッ

そう、私は生まれつきの全盲。でも、お母さんに厳しく育てられたから、たいていの事は1人で出来る。




(先生 「席は一番前がいいよね。」)




席なんて別にどこでもいい。どうせ黒板は見えないんだもん。





キーンコーンカーンコーン




HRが終わるとたくさんの人に声をかけられた。

(目が見えないってほんと!?)

(大変だねーー)

(かわいそうーー!)




あぁうざい。人と関わるのはめんどくさい。同情なんていらない。別に大変じゃないし、かわいそうでもない。





キーンコーンカーンコーン




1時間目は国語だ。
前の学校でもう習ったところだったからつまらなかった。私は保健室に行くと言って、屋上へ行った。







今日は天気が良くて気持ち良い。
あったかいコンクリートに寝ころぶ。








ガチャ 
誰かが来た。





?? 「誰?ここ私の場所なんだけど。」

平手 「あっ、すみません。」

?? 「別にいいけど。で誰?」

平手 「2年の平手友梨奈です。」

?? 「ふーん。」

平手 「あの、、あなたは?」

理佐 「渡邉…理佐」

平手 「りささん…」


· · · · · ·


平手 「あの、私目が見えないんです。」


理佐 「· · ·ふーん、で?」


平手 「え?」





初めてだった。私が目が見えないって言って何も言ってこない人。


私はいつの間にか理佐さんに惹かれていった。







それから、よく授業をさぼって屋上に行くようになった。


平手 「今日は〜〜〜で、〜〜〜〜〜」

理佐 「ふーん」

平手 「それで、〜〜〜〜〜」





理佐さんはいつも私の話を聞いてくれる。この人にだけは心を開ける。理佐さんと話すことだけが学校での楽しみだった。






そーいえば、理佐さんは友達と話してるのを見たことがないし、ていうか屋上以外で見かけたことがない。

理佐さんのこともっと知りたいな。






私は、初めて恋をした。










ひとつだけ、願いが叶うとしたら





























「私はあなたの顔を見たい」





終…(?)