時は昼食時
俺は授業中?に見た不可解な夢のことを思い出していた・・・
その時
「タクヤ?お前どうしたの?」マユミに声をかけられふと顔を覗き込まれていることに気づく
「ッッ・・・!?なっ、なんでもねぇよっ!」
突然のことに気が動転してしまって思わず口調が強いものになってしまう。
男勝りとはいえ、マユミは一応女子だルックスもなかなか悪いものではない、美少女といってしまうとお世辞に聞こえてしまうが、学年の中だとなかなか可愛いほうだと思う。
そんな彼女に顔を覗き込まれたのだ、動転しないほうが・・・いや、なんでもない。
そんなことを考えているとマユミから声がかけられた。
「いやぁ、そんな風にみえないよ?なんか、考え込んでるみたいに見えたけど」
「なんかあったら言えよな!幼馴染なんだからよ」
こいつ、優しいな。昔からずっとこうだ。まぁ、俺はマユミのそんなところが好きだ。ちなみに好きというのは恋愛感情的なあれではなくて、友達として付き合いやすいという意味だ。
「あ、あぁ、別に何にも無いからきにすんな」
俺はマユミが気にしないように声をかけた。
マユミは安心したらしく
「じゃあさ、次の授業の物理の問題おしえてくんね?」と、俺に話しかけてきた本当の目的を口にした。正直、理系科目は得意でない。苦手ではないが嫌いというべきか。しかし、人並みにはできるように努力はしている。マユミが教えろといってきた問題は基本問題だったので。らくらく教えることができた。
コイツ・・・テストの成績優秀なのに、なんで俺に聞くんだろう・・・
そう、こいつは成績優秀、頭がいい俺よりはるかに。でも、ドジ?そんなかんじである。
5時間目の物理の授業が始まった。
開始早々、教師がユウジを指名した、内容は前回の授業で習った公式を答えろというものだった。
「おい、神原まえの授業で運動エネルギーの公式おしえただろ?言ってみろ」
「え?俺に聞いちゃっていいんすか?え?ちょ、まじですか?」
コイツ・・・分からんのか。俺は思わず吹き出しそうになった。
その次の瞬間
「底辺かけるぅー高さわるぅー2!」
やられた、俺は吹き出した。こいつ、三角形の面積の公式いいやがった、こいつよく高校はいれたよな。我ながらユウジに失礼なことを考えてしまったと思う。
クラスは静まり返っていた正直ユウジが素で間違えたので面子を潰すわけに行かなくてみんな反応に困っているようだ。そんな中、俺は吹き出してしまった。まるで、狙ってくださいとアピールするかのように。
案の定、教師は俺を指した。
「神原、寝不足か。夜更かしは、体に良くないからほどほどにな。それはそうと西村は公式が分かるみたいだな?よし、いってみろ」
「えぇーっと、1/2mv2乗です。」俺はおもむろに答える。自信が無い・・・
教師は10秒ほど黙った。
くそっ・・・間違えたかよ。誰も笑わないから余計恥ずかしいな。
「正解だ、よく復習しているな西村」
どうやら、合っているようだ。なぜ黙ったのか定かではないがびびらせないで欲しいと思った。
そんな、本当にどうでも良いやりとりが行われ授業が終わる。
学校も終わり俺は下校した。俺は部活に属していない。特にやりたいことが無いってのが建前で本当は無駄な体力を使いたくない、面倒くさいという理由だ。
親のおかえりというあいさつを俺は無視をして自室へ入った。
なんだか最近おかしい・・・ベッドに仰向けになり天井をぼやっと見ながら俺は呟いた。
夢のことといい、最近頻度が多くなっているような気がする。しかも授業中に居眠りしたことない俺が寝ていた?おかしい、俺は考え事をしていたハズなんだ。
そう、今みたいに。
気が付くとそこは遊園地。でも、知っている遊園地とは少し違うようだ。なんというか雰囲気がおかしい。空の色は薄い赤がかった紫色、アトラクションの数がすごく多いように感じる。の割には人の数が少ない。そして、一番不可解なのが。黒い小さな塊がこっちに迫ってきている?気がする。それをヤツだと確認するためには30秒の時間を有した。俺は恐ろしくなった。
人間本当に恐ろしいときは筋肉がこわばってまともに行動できないらしい。まさに俺が今その状態に陥っている。
くそっ!動け!動け!動けよっ!・・・
声に出して叫ぼうとするが声にならない。そうしている間にもやつは恐るべき速さで迫ってくる。なんていうか、そいつはすごく前傾姿勢で走ってくるほんと、全体重をダイナミックに活用しているように。
結局、一歩も動けないままヤツは俺にオノを振り下ろした。
全身が狂ったように痛むのに俺の頭の中はすごく冷静だった。
そこで目が覚めた、カーテンを閉めていない窓からは外が暗くなっていることを確認できた。