「「逃げ恥」にみる結婚の経済学」を読んでみた。

私は「逃げ恥」ドラマ見たことなかったんですが、専業主婦の賃金で話題になったことはなんとなくしっていました。

この本の帯に「好きの搾取」をしていると書かれていて、とてもいいキャッチコピーだと思いました。

 

以前よりずっと少子化少子化と言われ続けている日本ですが、やれ3人目にお金をばらまいたり不妊治療費用を助成したりと政府はまったなしの対応を迫られる中、

私はこの原因は単に女性が働きだしたからに過ぎないとずっと感じていました。

 

この本にもかかれているとおり、私たち親の時代は自立できるほどの仕事に就くことができなかった。私の姉の時代でさへ寿退職が暗黙の了解だった。

ましてや男性と同等に仕事をするなら男性の何倍も働かなければならなかった。

 

今は女性は自活できるほど稼ぐことが可能な社会になってきている。

無理に永久就職しなくてもよくなったのだ。

酒癖の悪い奴、浮気性な奴、ギャンブル好きな奴、DVな奴。

もう我々は我慢なんてしなくていい。

 

そしてもう一つ、自活できるほど稼ぐことができても私たちにはまだ出産という大きな壁がある。キャリアを継続できることがまだ体制的に整っている職場はそう多くない。

そして協力すべきパートナーの体制も整っていないし、男性の価値観もなかなか育っていない。以前は定年前の平均サラリーマン男性は50万以上も月収があったのに今はどうだ。女性も働かなければ同じ金額にならなくないか?

もはやあななたちの収入を女性はあてにできないということをご存じだろうか。

じゃあ男性は何をすべき?いつまで女性にコスパを求めるのだ。

女性の家庭と仕事の無理ゲーはいまだ続いているんだよ。情けなくないかい?

 

本当は人として、お互いに自分の夢を持つことができるはずなのに、子供が自然に握る手はいまだ母親だ。

 

あとは夫婦同姓、これがある限り合わせる姓の方がマウントをとるに決まっている。

互いの収入に差がなくなってきているのに、いまだに男性側へ改姓するのが96パーセントとで、男性だけがマウントをとるのは時代遅れも甚だしいのだ。

政府(ほとんど男性だからか?)はこんな簡単な少子化になる理由がわからないのならあほだと思う。

 

だからもし結婚したい(できない?)独身女性よ嘆くなかれ。

貴方たちはしなくていい苦労をしない選択をしらずと選んでいるのだ。

選択できるラッキーな社会にいるのだ。

 

家事育児に理解のありそうな素敵な男性が現れたらもちろん結婚もいいだろう。

だが、上記から考えるとおそらく夢はまぼろしということばを忘れないでほしい。

子供を産まない奴らといわれながら仕事も(家庭も)頑張っているあななたちが悪いのではない。

(全ての男性がそうではないが)上記のようなどうしようもない男性が溢れかえっているのが悪いのだ。