著者は約7年かけて4万キロを歩く荒行「千日回峰行」
を2度も満行した、天台宗の僧侶。(著書:ムダなことなど
ひとつもない)
定年後をどう生きるかのヒントが本著にはあるようだ。
まず、大切なのが、自分の人生をどう生きていくかという
目標を立てること。”若者じゃあるまいし”などと思うなかれ。
自分の生き方の本線が定まっていないと、ムダに思えること
に対して「そんなことやってられるか」と思ってしまう。
定年後、必死で趣味を見つけ、好きでもない魚釣りや蕎麦打
ちをするのはやめにしよう。著者は、「自分はこういうことが得
意だからこれをやろう」という現実的で今できる最低限のことを
やっていけばよいと説く。
自分の本線を定めてから、積み重ねた知識と経験を生かして
行動する。そうすればおのずと物事はうまく回り、生きがいも生
まれてくる。
シンプルだが忘れがちな、生き方の基本を教えられる。
では