レッスンDVDについて書きますよ~と書いたのに

その前に書いておきたいことがありましたまったり



昨日(日曜日)はお昼間に


ワレリー・ゲルギエフ指揮

マリインスキー歌劇場管弦楽団

「チャイコフスキー・プログラム」

ピアノ:ユンディ・リ

@サントリーホール


へ出かけてきたのですキラキラ



そう、あのマリインスキー・バレエの管弦楽団です。



私はピアニストという方々に対して

並々ならぬ憧れがあります。



昨日のコンサートについて触れる前に、

ちょっとピアニストについて書いてみようと思います祈る



あ、ただし私はピアノに詳しいわけではありません。

非常に素人目線で、言葉もつたないかもしれませんが、

どうぞご容赦のほど。



大学1年生のころに、

ウラディミール・ホロヴィッツのピアノの魔力に

はまりきったことをキッカケに、

家には様々な巨匠ピアニストのCDがたくさんありますピアノ



ホロヴィッツは、ウクライナ出身のピアニスト。

超絶技巧の持ち主で、1989年に亡くなっています。

彼のコンサートCDやDVDも多く販売されていて、

そのすさまじさを目の当たりにすることができます。



我が家にはコンサートDVDもあるのですが、

おそろしいほど素早い指さばきに驚愕します。



でも…

ホロヴィッツの超絶技巧だけに惹かれてるわけではなく、

彼の音を聴くと、なぜだかものすごく

心拍数が上がります!+



胸がドキドキ、なんてカワイイものではなくて、

バクバクしてどうしていいかわからない。


闇のなかに引きずり込まれそうになるけれど、

抗えないような、悪魔のようなピアノですがーん



だけど、妙に哀しいところもあって、

心拍数が上がったあとは、すごく悲しい気持ちに

襲われることもあります泣


音のひとつひとつが、とても繊細な氷のようで、

つい抱きしめてあげたくなってしまう。

でも抱き上げると、それは腕を優しく刺し貫くのです。



すごく取り扱い注意な音楽ですカピバラ



実際ホロヴィッツは、

その音のあまりの魔力に当時

「悪魔に魂を売った」とさえ言われていたそうな。



私は現存するCDやDVDでしか

彼の音を聴くことはできませんでしたが、

それでも、当時そう称されたのは分かる気がします。

ああ…ぜひ一度、生でお聴きしたかった…うーんあせる



また、ホロヴィッツと時代を同じくした、

こちらも巨匠でありライバルとも呼ばれる、

アルトゥール・ルービンシュタインも私は好きです。



ベートーヴェンの音楽が好きで、

たまたま購入した2枚がこの方のピアノでした。

ソロで弾いているものではなく、

オーケストラと一緒の曲でしたが、

あまりに美しくて、しびれたのを覚えています。



ホロヴィッツが闇ならば

ルービンシュタインは光。



ベートーヴェンが作曲した当時、

宮廷では、現代私たちがロックミュージシャンに

キャーーーーと歓声を上げるのと同じように、

その曲を聴いて、あまりの甘美さに

卒倒する女性もいたと何かで読んだことがあります。



ルービンシュタインの曲を聴いていると、

それが分かるな、と感じます。

ひとつひとつの音が、甘さをふくんだ、ふくよかな果実みたい桃

豪奢で、甘美で、優しい音です。



でもどこか、その美しさに触れすぎると、

痛い目みそうな危険さもはらんでいて、

単純に「癒される」とはいかないところが

この人のピアノの面白いところかなと思います。



You-tubeでふたりの音が聴けるものを探したので、

URLだけ貼り付けておきますね。



【ホロヴィッツ ベートーヴェン「月光」第3楽章】

私はこれを聴いて、完全にノックアウトされました…

今こうして聴いていても、やっぱり鼓動が激しくなります。

ほかのピアニストとはまったく違う音に聴こえます。

http://www.youtube.com/watch?v=ZUoI8nHeuJk


【ホロヴィッツ ショパン/etude op.10 no.5】

美しいショパンです。ひとつひとつの音がすごくクリアで、

光の粒のようですが…どこか硬質です。

http://www.youtube.com/watch?v=UtbF78NApmQ


【ルービンシュタイン ショパン/etude op.10 no.5】

上のホロヴィッツと聴き比べると面白いです。

もちろん録音環境の違いもありますが、いくぶん

ふくよかで温かみがあります。

http://www.youtube.com/watch?v=y1qch7SwFiM



ホロヴィッツとルービンシュタインは、

その人柄や人生についても以前調べてみたのですが

非常に興味深かったです。



彼らの人生が、ピアノの音にすごく反映されているように

感じられる部分もあって、


ピアニストというのは―つまり音楽家というのは―

なぜ同じ楽器を用いながらも、自分自身をこんなにも

楽器と同一化できるんだろう???しょんぼり


と、常に思います。



それ以来、わたしは「ピアノを聴くこと」が趣味のひとつです。

ピアノを聴くことは、けっこう日常化していて、

家でも眠る前に聴いていたりします。

(ただ、ホロヴィッツだけは目が覚めるので聴けません)



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さて、さんざん語ったところで、昨日の公演について。



ゲルギエフは、バレエファンなら有名ですね。

マリインスキーのバレエDVDを観ていると、

情熱的にタクトを振り回す彼が映像に出てきます。



マリインスキー劇場の芸術監督であり、

同時に首席指揮者でもあるという、すごい二足のわらじっぷりで、

その肩書きを聞いただけでも「情熱的」という言葉が浮かびそうです。



現在、マリインスキー・バレエとともに来日していて、

「イワンと仔馬」はゲルギエフ指揮の日は

ちょっとお値段が高かったりします(笑)



そして、同時に彼はマリインスキー歌劇場管弦楽団を率いて、

日本のあちこちで、現在コンサートを実施中。



私は指揮については本当に疎、

比較できないので、なんともいえませんが、

すごく情熱的でエネルギッシュな指揮者という印象があります。



そんなゲルギエフ&マリインスキー歌劇場管弦楽団のコンサートに

今回、一曲だけ参加することになったのが

ピアニストのユンディ・リさんsei



彼には2000年から注目しています。

この年、ショパン・コンクールで、

15年ぶりに優勝者が出たとけっこう騒ぎになりまして、

その覇者が、中国出身のユンディ・リさんでした。



なにせ15年ぶりだということだったので、

ぜひ聴いてみたーい!と思ってCDを購入して、

それ以来、いま一番好きなピアニストです。



またまたYou-tubeで発見したので、貼り付けます。


【ショパンコンクールで優勝したときの映像】

http://www.youtube.com/watch?v=yo82ipPkTRY



またつたない言葉で恐縮ですが、

情熱的な部分と、ものすごく静的な部分のメリハリが利いていて

すとんと心に落ちてきやすいピアノだなぁと思います。



私は「ピアノの解釈」のような難しいことはまだ分かりませんが、

ユンディ・リのピアノを聴いてると、を思い出します。



こんなに美しいものは見たことないと思うほど

波ひとつ立たない、静かな朝焼けの海。

でもそれが一方、夕刻の嵐のときは、まったく別の顔を見せる。



そういう物語を読んでるみたいな気分になるピアノです。



テクニック面でも、もちろん素晴らしくて

本日もミスタッチはほとんどなかったと思います。



今日演奏した曲はこちら↓


■チャイコフスキー:序曲「1812年」Op.49

■チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 Op.23

■チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 Op.36



ユンディ・リは、2つめの曲目で登場しました。


私の席が(なにせ安い席だったので…)

舞台の上手側・2階席だったため、

ピアノの音がちょっと聴き取りにくいのが残念でした泣


あと、ちょうど目の前が、金管の位置だったので、

その音が強く聴こえてしまって。


それでもピアノの音はとても心地よかったです(*´・ω・`)

曲も超メジャーなものだったので、

つい手元でリズムを取りながら、聴きいってしまいました!!

でも、なによりも面白かったのが、

指揮者ゲルギエフと、ピアノのユンディの顔が

ちょうど見える位置に座れたこと。



やり取りや表情を見ていて気付いたのですが、

ゲルギエフは、バレエの指揮をするのと同じように

ユンディを観察しながらオケを指揮してる!おひよちゃん


…わかりにくいですね。



普段、バレエのオケは、ダンサーと細かい打ち合わせをして、

当日もダンサーに合わせながら(ダンサーもまた音に合わせながら)

舞台が進行していきます。



本日、ゲルギエフは、まるでユンディがダンサーであるかのように、

彼がどう音を運ぶのか? どういう流れを取りたいのか?を

すごく丁寧に観察し見極めながら、オケを指揮していたように見えました。


今回、ピアノはオーケストラの一部に入っているわけでなく、

「ピアノ協奏曲」なので、あくまでピアノありきの曲目です。



つまり、ユンディはゲストなので、彼の音にあわせて

指揮が進行していきます。

ピアノに対してタクトを振るのではなく、

ピアノを聴きながら、タクトをオケに向けて振っていくわけですね。



そういうことは、今まで正面から観ていたときは

あまり理解できていなかったのですが、

今回、真横から拝見したことで気付けたのが面白かったですテレ



普段はバレエ公演ばかり出かけていますが、

こうして音楽だけに純粋に浸る時間もすごく大事だなぁと思います。

相変わらず私は「この音ならどんな振り付けかな?」なんて

考えながら聴いているので、

直接的ではなくとも、バレエのことは考えながら…ではありますが。



ユンディくんの次のコンサートは、オール・ショパンを予定!

4月のサントリーホールのチケットも予約済みなので

これまた楽しみです。



さて…久しぶりにバレエ以外のネタでしたが

熱~~~く書いてみました。

気力だけでも伝われば、幸いですにゃ


(ほんとは昨夜書いたんですけど、うまくまとまらず、

遅いランチ時間を使って会社で書きあげてますあせる



今朝は鍼治療へ出かけたので、夜はそのことを書こうかな、と

考えております~キイロイトリ ハート



さ~、のこりの仕事がんばります!



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