昼から、仕事関係のレセプションに行き、
そのあと予約していた足裏ケアに行き、
そこから上野に移動してバレエ鑑賞、
そしてバレエ仲間の友人と渋谷で飲み…
なんだか、へとへと![]()
移動中の電車のなかでは平日バリに爆睡してて、
疲れ果ててるな~と感じたのでした。
ただ、昨夜観た「くるみ」は
眠気を吹き飛ばすほど、新鮮で面白い作品となっていて大満足![]()
ということでレポートを~!

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アリーナ・コジョカル&ヨハン・コボー客演
東京バレエ団「くるみ割り人形」
(ワイノーネン版)いやはや…
めちゃくちゃ飽きない「くるみ」でした![]()
観客が、もう何度も何度も、
飽きるくらい何度も観ている作品で、
一瞬たりとも飽きさせない![]()
って、すごい技術だと思います。
私は国内で一番好きなバレエ団は
「東京バレエ団」![]()
ここの質の高いベジャール作品を
見せていただきながら育ってきたのと、
学生時代、東バを育てた佐々木忠次さんの著書
「闘うバレエ」を読んで感動した(現在は文春文庫からも出版)のと、
今は退団してしまいましたが
首藤康之さん&中島周さん、
あと今も活躍されている木村和夫さんのファンだということから、
このバレエ団には特別な想いがあります。
決して派手ではないけれど、
レパートリーの幅広さと技術の高さ、ツボを押さえた構成力の
素敵なバレエ団だと思います![]()
今回も、
後藤晴雄さんの優しいドロッセルマイヤー
(クララをリフトする手の優しいことったら!)
木村和夫さんの魅せるスパニッシュ
(のちほど書きますが、すばらしいキレの良さ)
西村真由美さんのアラビア
(すばらしい足と丁寧な踊りで滑らかなアラビアそのもの)
あたりのベテラン勢は、いつもながらにお見事。
とくに私は、
木村和夫さんの踊りには、いつも目を見張ります
彼の役柄に対する、深い洞察力と演技力…
その役柄が深みをもった、一個人として感じられるのため、
いつもまるで初見のような新鮮さをもたらしてくれます。
最高傑作は「ジゼル」のヒラリオン。
木村和夫さんのヒラリオンは、とてもとても優しい
暖かい人柄がにじみでる踊りで、
ヒラリオンが死ぬシーンでは胸が詰まります。
(ルグリ×コジョカルの「ジゼル」での木村さんが最高でした)
ノイマイヤー作品、ベジャール作品などでも
木村さんの踊りは観てきましたが、
なんというか…彼の踊りには
パのひとつひとつの意味を噛み砕いて、
その感情を丁寧になぞっているような細かさがあり、
こちらも自然と彼が伝えたい感情に寄り添うことができるように
感じられるのです
今回、本当は木村さんのドロッセルマイヤーも観たかったけど…
スペインはディヴェルティスマンの最初に登場したため、
彼のキレのよい、見事な兄貴っぷりのスパニッシュが、
その後のアラビア・中国・ロシア・フランスを引っ張ってくれました。
実に、カッコいいです!
さて…クララ役を演じた英国ロイヤルのプリンシパル
アリーナ・コジョカルについて![]()
上で後藤さんのリフトについて触れましたが、
あのリフトの軽さは後藤さんのテクニック以外に
「そもそものコジョカルの軽さ」があるように思います。
手の中をすり抜けて、空中に浮いてるみたいなリフトで…
まったく体重が感じられない![]()
丁寧なつま先を使って(実際ポワントの着地音がほとんどしない)
コジョカルは、ふわふわと軽い雰囲気を伝える踊りを
見せてくれました。
また、コジョカルのアラベスクは、
動脚(後方に上げる脚)が高めという特徴がありますが、
今回とくにそれが目立つ動きとなっていて
「すごく軽くて、夢見心地な気分」という面が強調されたように思います。
羽が生えたように軽いクララは、
夢見がちで、傷つきやすい、幼い女の子そのもの
しかし………
いちばん感嘆し、驚いたのが、金平糖の踊りのとき。
このバージョンでは、クララが金平糖の踊りを踊るため、
王子と恋に落ちたクララが、その愛を確かめ合うようなパートです。
出だしは、いつものように、
コジョカル×コボーの息の合ったパ・ド・ドゥで
ため息まじりに見ていたのですが…
だんだん、ふたりの踊り(とくにコジョカル)が
異様なまでの緊迫感を帯びるようになってきました
それはおそらく、コジョカルの並々ならぬ集中力に
観客全員が完全に引き込まれ、
同様に集中して観ていたからではないかと思います。
しーんと静まり返った会場からは
咳払いひとつ聴こえません…
金平糖のヴァリエーションの最中に、
時折、コジョカルのポワントの音が
静かに鳴り響くだけ![]()
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ただ単に「キレイ」というレベルを
軽く超えてしまっているような、
静かに燃える情熱の塊のような金平糖
子どもの観客が多い会場なのに、
この静けさはあまりに珍しくて、
私も途中まで、息もつけずに観ていたのですが、
一瞬ハッと、こう思いました。
ここにいるのは誰なんだろう?
クララではなく……
たぶん、アリーナ・コジョカルそのもの。
無心で、今ある自分自身をすべて伝えきるかのように
全身全霊で踊っているのではないかしら?
パンフレットに載っていた彼女のインタビューを
あとから読んでみたところ
「私は内面的にもまだどこかで子供ですから。
(中略)クリスマスに興奮するクララの心、
想像力溢れる少女の心に、たやすく感情移入することが
できるように思います」
という一文があって、もしかしたらコジョカルは
クララ=幼いころの自分
金平糖=現在の自分
という設定をあえてしていたのではないかしら…
なんて、深読みをしてしまいました![]()
お菓子の国のシーンが終わったあと、
くるみ割り人形の傍らで目覚めるクララは
また最初の「夢見心地で幼いクララ」に戻っていたので、
この役作りは、かなり意図的にやっていたように思うのです。
やっぱりコジョカルはスゴイ…
ケガを乗り越え、現在の彼女はますます
「すごみのあるダンサー」になっているように思います![]()
相変わらず、愛らしい外見と強靭なテクニックのギャップが
おもしろいダンサーであるのは変わりありませんが、
全幕通して彼女を観るのは久しぶりだったので
その演技力にさらに磨きがかかっていることに
とっても嬉しさを感じた夜でした
2幕以降、ドロッセルマイヤーが出てこないことや、
ヨハン・コボーが微妙に不調だったのか
時々、すっごい真顔になっているのが目立ったことなど、
いくつか「あれ~
」という点はありますが…
それでも、東京バレエ団、そしてコジョカル×コボーから
素敵なクリスマスプレゼントをいただいた気分です![]()
----以下は昨夜の配役表----
09年11月21日(土) 18時~@東京文化会館
クララ:アリーナ・コジョカル
くるみ割り王子:ヨハン・コボー
ドロッセルマイヤー:後藤晴雄
ピエロ:平野玲
コロンビーヌ:高村順子
ムーア人:中川リョウ
スペイン:乾友子、木村和夫
アラビア:西村真由美、柄本弾
中国:岸本夏未、氷室友
ロシア:田中結子、小笠原亮
フランス:高村順子、吉川留衣、長瀬直義
指揮:デヴィッド・ガーフォース
演奏:東京ニューシティ管弦楽団
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さて、明日は連休ラストの1日![]()
明日はバレエのレッスンを2~3クラス
受けてくる予定でいます~~
このところ生活のリズムがぐちゃぐちゃだったので
明日は早起きして、午前中はのんびりしてから
午後はたっぷりとバレエを頑張ろうと思います![]()
みなさまも、残りの連休をどうぞ楽しんで!
