数日、おとなしく過ごしたおかげで、

ずいぶん体調もよくなりました(*´・ω・`)



コメントくださった皆様、

本当にありがとうございますカピバラ



コメントにお返事するなかで、

少しずつ、この体調不良が気分的なものなのでは、

と気付くことができて、本当に助かりました。

おかげでずいぶん、良くなったんですよー。



土曜・日曜・月曜と本調子ではなかったため

まるまる3日間レッスンしないで過ごしましたが、

無事、またバレエ熱は復活いたしましたテレ



今日もご近所のスタジオにて

ポワントふくめて、たっぷり踊ってきました。

先生はポール・ド・ブラが本当に美しい方なので、

いろいろ見ていただけて、また気力が沸いてきましたよ!

またブログもちょっとずつ、再開していきますおひよちゃん

さて…バレエ熱が盛り上がったのは

(といいつつ、下がったのはほんの3日程度ですが…)

「愛する」この方のバレエを見直したから。



ミハイル・バリシニコフ

(愛称:ミーシャ)



きいのバレエとゴハン帳


ご存知の方も多いとは分かりつつ…

今日はミーシャについて書いてみます。



1948年1月27日、

ソビエト連邦ラトビア共和国リガ出身。現在61歳。

バレエダンサーであり、俳優であり、振付家でもある。


ワガノワ・バレエ学校時代はプーシキンに師事。

在学中にヴァルナ国際バレエコンクールのジュニア部門1位。

卒業後、キーロフ劇場バレエ団(現マリインスキー・バレエ)入団。


1974年のカナダ公演中に失踪し、アメリカへ政治亡命。

同年にアメリカン・バレエ・シアターへ入団し、

振付や演出にも携わる。


1978年にニューヨーク・シティ・バレエ団へ移籍するが、

2年後にABTプリンシパル兼芸術監督として復帰。


1989年にABTを退団し、

ホワイト・オーク・ダンス・プロジェクトの芸術監督を務めたのち、

現在はフリーで主にコンテンポラリー作品に取り組んでいる。



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ミーシャを舞台で生で観たことは、残念ながらありません泣



でも、小中高生のころに『ダンス・マガジン』を読んでいて、

彼は、大スターでしたキラキラ



おそらく映画雑誌をよく読んでいた母に聞いたのでしょうが

「この人はプレイボーイなんだ」

という印象も、わりと早くからインプットされていました。

甘い顔立ちでモテるんだろうな…と、なんとなく思っていたものです。



大学生になって、大量に映画を観まくっていたときに、

「愛と追憶の日々」とか「ホワイト・ナイツ」とか、

ミーシャが出ていた映画(のダンスシーン)を観て…ビックリしました。



バリシニコフとは、こんなにすごいダンサーだったのかひよざえもん びっくり

こんなに美しく回り、美しく跳びながら、

どうして全身でこれほどたくさんのことを物語れるんだろう??



そして、こんなに明るく笑いながらも、

なんでこんなに寂しくて悲しそうなんだろう…??



まさに、恋恋の矢



とくに「ホワイト・ナイツ」は当時住んでいた吉祥寺のレンタル屋さんで

何度も何度も借りてしまいました。

まだDVDはあんまり普及しておらず、ビデオは買うには高すぎたので。



ミーシャの顔…というか表情、そして踊りを観ると、

胸をかき乱されるような、心持ちがしたものです。

わたしはあんまり普段「この人の顔が好き!」って思うことはないのですが

ミーシャに関しては、この顔も、そして踊りも、両方ともとても好き



のちに読んだインタビュー本の中で

ダンス・マガジンの編集長(当時)である三浦雅士氏が

彼にこう話しかけるパートがあります。


「ぼくはこれまで何度もあなたの舞台を見てきました。

そのつど、ある種の悲哀というか、孤独、それも輝くような孤独

というものを強く感じてきました。それはとても謎めいています。

舞台の上のあなたは輝いているけれど、同時に深い悲しみ、

寂寥、孤独をも感じる。あるいはそれは人間性なのかもしれません」

―『いま、輝く男性ダンサー』(新書館)より


これを読んだとき、

私がこれまで感じてきたことを言葉にしてくれている、

と、とても感じたものでした。



そのうちに「ホワイト・ナイツ」という映画は

彼の自叙伝の要素を含んでいることを知り、

自宅にPCも購入したころだったので、いろいろ調べまくり…



古本屋さんで、こんな本も発見して買いました↓



きいのバレエとゴハン帳-20090908013401.jpg



そして彼の「プレイボーイ」という印象は消え、

過去に深い傷を負い、

途方もない努力を重ねた偉大な芸術家として

心のなかに刻み込まれましたポワント


そして我が家にもDVD時代が到来し、

ようやく私は以下に挙げたようなDVDを少しずつ購入して、

自宅でミーシャの踊りをたくさん観られるようになりました。



とくに「ドン・キ」の素晴らしさは語りつくせません。

このドンキを観たあとは、ほかのどのドンキを観ても

「またミーシャのドンキが観たい」と思わせるほど。



茶目っ気があって女好きで、でも本気の恋も知っているバジル。

驚くほど高く美しく跳び、跳びながら何度も回り、

その回転は軸がブレるということを知らないほどの安定感。

それをこなしながらも、観客を笑わせる演技力をも発揮。



ダンサーとしての彼も、俳優としての彼も好きだし、

人として、とても尊敬しています祈る




今回、体調も気力も失っていたなかで

以下に挙げる、たくさんのミーシャの作品を観ましたニコ



彼のもつ輝きは、陽のものではないと思います。

一瞬の爆発の後、残るものは悲しさに近いんですが、

悲しいからこそ、心がかき乱される。



かき乱されることで、心は動き出しますハート



そんなすごいダンサーを映像を通してであっても

知ることができたのは本当に光栄だし、

バレエの素晴らしさを改めて感じて…



私はちょっと元気になりましたテレ


ミーシャ、ありがとう。



もしまだご覧になっていない方がいたら

ぜひともぜひとも観ていただきたい!という願いもあり

長文ですが、書いてみました~。



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ミーシャを観られるDVDをいくつか挙げておきますね

(とりあえず私が持っているもののみ)。


いくつか廃盤になっていますが(残念すぎる…)

バレエ作品はAmazonで見たところ在庫もあるようなので、

ご興味があればぜひ(*・ー・*)




【バレエ作品 as Dancer】


「Nutcracker(くるみ割り人形)」



きいのバレエとゴハン帳


1977年にスタジオ撮影されたもので、ミーシャは29歳

…なんですが、なんと若々しくて凛々しいこと!

この版はクララがそのまま金平糖の女王になります。


ふたりが別れる(夢から覚める)ときのミーシャの表情がすばらしいです。




「ドン・キホーテ」


きいのバレエとゴハン帳



上でもいろいろ書きましたが、

大好きすぎて、何度観たか思い出せないくらい好き。


ミーシャによって振付は改訂されていて、

よく観るドンキより、バジルのパートは多めです。


くるくると変わる表情、

その表情と同じくらい饒舌な足先、

ダイナミックで余裕たっぷりなピルエット…

驚きと発見の連続


ミーシャの魅力が詰まりまくった1作です。

あまりに楽しくて、声をあげて笑ってしまいます。



【映画作品 as Actor】


「ホワイト・ナイツ(白夜)」



きいのバレエとゴハン帳



バリシニコフの自伝的作品、といわれる映画です。

ミーシャ自身に近しいと思われる主人公は

かつてソ連で活躍し、アメリカに亡命したバレエダンサー。

とあるきっかけで、祖国に降り立った彼は、再び囚われの身となります。


俳優としての出演ですが、役柄はバレエダンサー。

踊るシーンがたくさん出てきますが、とくに過去のパートナーの前で、

当時禁じられていた歌を背景に踊るバレエのすさまじさは、

いつ観ても涙が出てしまいます。


バレエシューズのままポワントしながら、

苦しみを全身であらわす彼の踊りに何度も何度も魅了されます。


楽しい部分もいろいろあって、

有名なタップダンサーとの競演なのですが、

彼とピルエット対決をするところも見ものですよ。

(廃盤みたいですが、レンタルはあると思います!)




「愛と喝采の日々」



きいのバレエとゴハン帳


かつてバレエ団のプリンシパルとして競い合ったが

ひとりは妊娠をきっかけに引退し、

もうひとりは現役のまま踊り続けている。

20年ぶりに再会したふたりは、少しずつ昔を思い出し、いつしか感情をぶつけ合う。


ものすごく有名な作品ですね。

元バレエダンサーの娘がバレエの才能を持って育ち、

その彼女が恋する相手がトップダンサーであるロシア青年のミーシャ。


こちらも、ミーシャのバレエシーン満載です。

ここでも彼のバジル(ドンキ)やアルブレヒト(ジゼル)を観ることができますが

…ホント「この役ってこんな踊りだっけ?」というぐらい

役柄が新鮮に感じられます

跳躍しながらの回転が見事すぎて、驚いて笑ってしまうくらい。


また、いわゆる「プレイボーイ」を演じた彼は、この役柄通り

バレエ界きってのプレイボーイだと噂されるようになります。
でも、そう信じてしまうのも仕方ないほどの

力の抜けたプレイボーイぶりを演じています。


なお、最後のほうにはガラの演目がいろいろと並ぶため

ミーシャ以外の有名なダンサーの踊りも観られます。



「セックス・アンド・ザ・シティ」(Season6)



きいのバレエとゴハン帳


ミーシャを知らない方でも、

「SATCの最後のシーズンに出てきたロシア人芸術家」

と言うと「ああ!!」と思われるかもしれません。


私は当時、SATCに彼が出ることを知らずに観ていて

出てきて大興奮した思い出があります。

本当にうれしかった!


彼の役柄は、主人公キャリーが恋に落ちる、

孤高のアーティスト・アレクサンドル。

気難しくて、ロマンチストで、女好き…


この当時、すでに50歳を超えているので、

そりゃ老けてる部分もありますが、

それがむしろ良く見えるくらい、キュート!


ただ、残念ながら(当たり前か…)ダンスシーンはありません。

でも、タクシーを追いかける彼が、車道と歩道の間にあるチェーンを

ぽーーーんと軽く飛び越えて走るシーンがあって、

「うわぁ、今も変わらずこんなふうに跳べるんだ!」と感動します。


登場シーンは、このドラマの最後の第6シーズンで

第12話~最終話まで。


ちなみにサラ・ジェシカは

昔、ABTのスクールでダンサーを目指していた女優ですが

ミーシャが憧れの人だったそうです。


憧れの人との競演、うらやましい限りです。

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※今回の記事の参考文献を書いておきます

『バリシニコフ 故国を離れて』 ゲナディ・スマコフ(新書館)

『いま、輝く男性ダンサー』 ダンス・マガジン編(新書館)

『踊る男たち』 新藤弘子(新書館)