結局ブログの更新頻度が少ないままですね...もうちょい頑張ります...
今回は淡々と語ります。
さて、今回のタイトル「THEE TELECASTER CUSTOM」ってのは、
私が昔、新宿店で勤務していた時にも書いた記事のタイトルなんです。
その当時の記事はコチラ。
もう5年も前の話なんですね~。
まあ何かと言えば、当時Fender Japanから「あの仕様」のテレキャスターカスタム「TC72TS」が久々に再発されるってことで、
熱狂的TMGEファンの私は大興奮したわけです。
で、お店で予約を受け付けたら、そりゃあもうバンバン注文殺到で、
一時は入荷3~4か月待ちってな具合に売れたんですよ。
半年で50本近くは売ったんじゃないかな?
で私、名実ともに「日本一TC72TSを売る男」になったわけです。
まだまだ当時主流だったmixiなどのSNSでも「KEYでTC72TS買った!」っていう書き込みをいっぱい見つけました。
あれはうれしかったな~。
Fender Japan TC72TS BLK/R
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150206/11/key-yokohama/3b/83/j/t02200165_0800060013210058646.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150206/11/key-yokohama/c7/21/j/t02200293_0768102413210058645.jpg?caw=800)
ちなみに、Fender USAの限定生産のピックもめちゃくちゃ売れましたね。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150206/11/key-yokohama/f9/8a/j/t02200114_0600031013210063060.jpg?caw=800)
あれから5年たちまして。
いまだに影響力のデカいバンドだったな~と。
「ロックバンドのテレキャスターサウンド」においては一つの完成形だと思いまして。
久々に横浜店でもTC72TSを導入してみました。
あらかじめ断わっておくと、ご本人が使っていたのは「松下工房」という老舗の工房で製作されたもので、Fenderではないんです。
しかし基本的なスペックはいわゆる70年代以降のテレキャスターカスタムをもとにしており、
このFender Japan製も非常に完成度が高いです。
松下工房製は高価ですし、全く同じ仕様はもう作らないって噂も。
あの音を再現するのにもっとも重要なのが、木材。
通常Fender Japanのテレカスタムは「アッシュボディ&メイプル指板」。
Fender Mexicoだと「アルダーボディ&メイプル指板」もしくは「アルダーボディ&ローズウッド指板」がほとんど。
意外とこの「アッシュボディ&ローズウッド指板」の組み合わせってのが少ないんですよ。
バンド初期はアルダーボディのテレキャスを使ってましたけど、以降のトレードマークとなったテレカスタムはすべてこの組み合わせです。
なぜこの材の組み合わせになったのか?
それはおそらく、音の芯の太さ。
アルダーボディでは中音域の抜けは確かに良いものの、すっきりとした音で低音と高音の押し出しが弱く、力強いアタック感が出ない。
結果、バンドの音に埋もれてしまう。
ある程度重量のあるアッシュの方がしっかりと厚みのある力強い音で、爆音の中でも埋もれない。
メイプル指板だとギラついたキレの良い音にはなるが、高音域が暴れすぎてしまい、
聞こえ方によってはキンキンした線の細い音になってしまう。
ローズウッドならば単音で弾いても程よい太さが得られ、カッティングの際のアタック音も太く存在感が出る。
結果、テレキャスターの中でももっとも力強く、重心の低い厚みのあるサウンドになったことで、
爆音のロックバンドの中でも埋もれることのない、ロックに最適なテレキャスターが完成したのです。
ちなみにあのジミー・ペイジがレッドツェッペリンで使用していたテレキャスターも、アッシュボディとローズウッド指板の組み合わせですね。
で、このTC72TSも木材の組み合わせは「アッシュボディ&ローズウッド指板」。
ブリッジも本人と同じ6Wayサドルのビンテージタイプ。
トグルスイッチが通常のリア・トーンの位置に移植されているのも本人と同じ仕様ですね。
このギター、このままでもちゃんと近い音がしますよ。
大事なのはもちろん弾き方とセッティングですが、
JCM900につないで「GAIN10,BASS10,MIDDLE10,TREBLE0」ってやるとかなり近いです。
あとはお好みでリアピックアップやポット、スイッチ、コンデンサー、配線材などのアップグレードをしてみるのも良いでしょう。
ピックアップはドンズバならFender USA Original Vintage Telecaster、
その他にお勧めとしては
SeymourDuncan STL-1b Vintage for Broadcaster Lead
DiMarzio DP178 True Velvet T Bridge
などのブロードキャスター/ノーキャスター期のサウンドを狙ったピックアップは良い感じです。
私はTC72を仕様違いで全部で4本所有してますが(アホや)
上記の3つのピックアップは実際に自分でも使ってみて、
音色の傾向的にもどれも近くてTC72TSとの相性も良いです。
いや、最強はおそらくK&T THE'51ですがね...
ちなみにオリジナルの状態でもこんな感じで十分良い音してます!
あと、5年前の私。
キレが衰えてますね(笑)
そんなわけで、Fender Japan TC72TS BLK/R
是非横浜店でお試しください。
質問・ご相談は、「TC72ばっかり4本も持ているアホ」田辺まで。