そのお口はわめいたり、うめいたりしか出来ないの?
つまらない身体だこと。

少しはあたしが喜ぶようなことを言いなさいよ。
大きな声でさ。

…聞こえない、きちんとほら。
腹から声を出しなさい!
きちんと!



とか何とか言って、鞭で叩いて笑いたい。
スパンと。
赤く腫れ上がって毛穴も押し潰されてしまった肌を、撫でてあげたい。

痛いでしょう?
それでもその顔が大好きなの。
痛さを堪える顔。
もっと見せて欲しい。
良いお顔。
もっと、耐えて耐えて耐えて、堪えて。
解放して。
あたしの前で。
総て見せて。



神様は、あたしに考える隙も与えない。
気持ち良いのよ、それくらい。
本当に、逝っちゃいたいくらい。

なんて言ったらあなたは驚くかしら。

出来ることならあなたに殺されて、生かしてもらいたい。
その手で。

次に会ったらその顎を触らせてね。
代わりにこの曲線に、あなたの痕を。
心待ちに。



言葉は皿で、あたしの想いが果物だとして。

いつも考えるの、この皿は大きすぎやしないか?
見映えが良すぎやしないか、あまりにみすぼらしくないか。
…果たしてこれはあたしのお皿なのかしら?



あたしのお皿はとびきり綺麗で、果物は甘くて良い匂いがするでしょう?
あなたのために、こさえたの。
ねぇ、きっといい果実酒ができるわ。


あなたがくれた可愛らしいお皿を毎日眺めているわ、中の果物が腐ってしまう前に。
新しいのをくださいな。

後生だから。
どうか。