スマートウォッチで通話をするという需要は結構あると思うのですが、通話機能を搭載するスマートウォッチって意外と多くなかったりするんですよね。

 

例えばですが、把握できないくらい多くのスマートウォッチを展開しているガーミンが通話対応モデルを発売したのが2022年になってから。現在も通話に対応しているのはVenuシリーズの一部だけだったりします。

 

また、「通話機能付きスマートウォッチ」と聞くとあたかもスマホと同じように発着信ができるようにイメージする方も多いですが、そんなこともないんです。

 

ちょっとした注意点があるので簡単にまとめてみます。

参考記事:通話機能付きスマートウォッチのおすすめ8選。eSIM対応モデルも紹介

 

通話機能は2つに分けられる

 
スマートウォッチに搭載されている通話機能は、大きく2つに分けられます。それは、
  • スマートウォッチ自体に電話番号を持たせるタイプ
  • スマートウォッチを通してスマホの通話をするタイプ
の2種類です。
 
具体的に解説すると、「スマートウォッチ自体に電話番号を持たせるタイプ」はスマートウォッチにSIMカードを挿したりeSIMを設定したりして、単体でネットワークに接続できるようにできるモデルです。
 
スマホとペアリングしていなくてもネットに接続できるという点でも人気が高く、Suicaなどのおサイフケータイ的な機能に対応しているモデルだとそれだけで外出できちゃいます。
 
もう1つの「スマートウォッチを通してスマホの通話をするタイプ」は、いわゆる「Bluetooth通話」と呼ばれるタイプです。
スマートウォッチに搭載されたマイクとスピーカーを通してスマホの通話をしているだけなので、スマホとペアリングしていなければ電話はできません。
 
イメージ的には、スマートウォッチをワイヤレスのヘッドセット代わりに使えると考えればわかりやすいはずです。
 
単体で使えない一方、キャリアとの契約が必要ないので気軽に使えるのはメリットですね。

電話番号をスマホと共有できない場合がある

「スマートウォッチ自体に電話番号を持たせるタイプ」を選ぶ場合には注意点もあります。
それは、スマホと電話番号を共有できるかどうか?です。
 
eSIMや物理SIMに対応しているスマートウォッチは、大抵の場合スマホと番号を共有できるように設計されています。
 
各キャリアでは「ワンナンバーサービス」や「ナンバーシェアサービス」などの名称でそういったサービスが展開されていますね。
 
しかし、中にはスマホと番号が共有できないスマートウォッチも存在します。最近登場したばかりの「HUAWEI WATCH 4」がその例です。
 
スマホと番号が共有できないと、当然スマートウォッチ用の番号を発行する必要があります。こちらから電話をかけるときはよくても、スマートウォッチで着信に応答したい場合は専用の番号をあらかじめ伝えて置かなきゃいけないのでちょっと不便ですよね。
 
多くの方はスマホと同じ番号で発着信がしたいと思うので、スマートウォッチ単体の通話に対応するモデルを選ぶときはワンナンバーやナンバーシェアなどに対応するモデルを選んでみてください。

通話機能付きスマートウォッチのおすすめ3機種

最後に、以上を踏まえたうえでおすすめのスマートウォッチを3機種紹介しておきます。
 
まず1機種目は、Apple Watchシリーズ。
特に、iPhoneユーザーであればApple Watchを使っておけば間違いありません。コスパを重視するなら第2世代のApple Watch SEあたりが無難だと思います。
 
そして2機種目はPixel Watch 2。
こちらはAndroidユーザー向けですね。Google製なので安心して使えますし、SuicaやiDといった電子マネーにも対応しているので、Apple Watchとほぼ同等の働きができると思います。
 
最後、3機種目はGalaxy Watch6。
こちらもAndroid向けで、サムスンのスマートウォッチです。ドコモやauでLTEモデルが取り扱われています。
ほか2機種と同じく電子マネーに対応しているほか、温度測定や体組成計機能などユニークな機能も搭載されています。