アコースティック・ドラム+エレクトリック・ドラム=ハイブリッド・ドラム!? | ミュージックランドKEY池袋店 ~スタッフ日記~

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【自己紹介】
こんにちは!ミュージックランドKEY池袋店です。
ドラム担当 野田(だーのー)と、Roland Planet Staff 山田(やまだ)が力を合わせてこちらの記事を書かせていただきます。
日ごろからとにかく面白い事が出来ないか考えております!音楽活動も精力的に行っている…と自分達では思っているので、現場感あるお話が出来ればいいかと!
日々新しい製品やセットなどを更新していくページとしていきますので、よろしくお願いします!


【ドラムで言うところのトリガーってなに?】
さてせっかくの機会なので、ここ最近急激に人気の出てきた「ハイブリッド・ドラム」というものについて説明させていただきます!

「ハイブリッド・ドラム」のお話が出るとき、よく「トリガー/Trigger」という言葉を耳にすることはありませんか?
「トリガー/Trigger」とは!
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■【名詞】【可算名詞】
1:(銃の)引き金.
用例:pull the trigger 引き金を引く.
2:(紛争などの)きっかけ,はずみ,誘因.

■可算名詞としての「trigger」のイディオムやフレーズ
quíck on the trígger 《口語》

■【動詞】 【他動詞】
1:〈銃の〉引き金を引く 〈off〉.
2:〈事件などの〉きっかけとなる,〈事を〉起こす 〈off〉.
用例:That triggered off a revolution. それがきっかけとなって革命が起こった.
(引用元:研究社 新英和中辞典)

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…とあります。ちょっと怖い翻訳ですが。笑
引き金としての名称では慣れ親しんだ名前だと思われます。
そのトリガーという言葉ですが、電子ドラムの世界でもよく使われるのです!

つまり
音源に対して何かを接続し、それをトリガー(引き金)として使用することにより、音源が鳴る!
というシステムなのです!さらに簡単に言うとスイッチですね。トリガー側で受け取った信号をケーブルを通して音源側に伝えます。


OCTAPAD SPD-30SPD-SXHandSonic HPD-20などは、元々本体にPADが存在するので、そのPADを叩くことでも音源を鳴らせますし、さらにそこにトリガーを接続することも可能です。
トリガーというシステムに対応しているものでしたら、基本的には組み合わせは自由です。
しかし、メーカーによっても仕様は違ったりします。対応機種も様々なメーカー様も含めて増えてきてはいるのですが、最大限の能力を活かすためには音源側もトリガー側も同じメーカーを使用することをオススメいたします。(しっかり鳴るか要確認!)
つまり、「アコースティック・ドラム」のセットにこのようなトリガー・システムを組み合わせ、「エレクトリック・ドラム」の音を組み込む!
これが「ハイブリッド・ドラム」セットなのです!




【どんな使い方があるの?】

トリガー側のセッティングや製品を例に出しつつ、説明させていただきます!
こちらには大きくわけると2つの方法があります。
・アコースティック・ドラムを叩くことでそのたたいた信号をトリガーとして音源側に送る
・元々トリガー信号が出るPADをたたき、音源側へ送る

です。1つずつ説明していきましょう!


まずはアコースティック・ドラムを叩くことでそのたたいた信号をトリガーとして音源側に送る、です。
製品はこちら
Roland RT-30シリーズ(2015/3月新しくなりました!)




左の写真の通り、アコースティック・ドラムに挟む形で使用します!アコースティック・ドラムに直接つけることにより、叩いた振動を読み取ることが可能なのです。
そして右の写真の通り、その叩いた振動を信号としてケーブルから送ります。

この方法だとアコースティック・ドラムの音はそのまま鳴り、音源は音源で同時に鳴ります。アコースティック・ドラムをマイクでひろう方法ならばアコースティック・ドラムと音源部が同じスピーカーから同時に鳴らすことが可能です!
例としては
■バスドラの音にクラブミュージック風キックを重ね、アタック感を出す
ツインペダルの方に多い手法です。素早さが重要なツインペダルのプレイでは、早さのあまりバスドラ音にムラが出来てしまう方が結構います。そこにアタック感を足すことで1音1音がしっかり栄え、粒がハッキリしており、かつ存在感を出すことが可能なのです!
■「スネア音にクラップを重ね、通常では鳴りえないスネア音を作り出す」
スネアに限ったことではないのですが、アコースティック・ドラムだけでは鳴らすことが出来ない特殊な音を重ねることにより、幅の広い音作りが可能です。様々なジャンルに対応も出来ますし、曲によって色を変えて演奏することも可能!近年のクラブミュージックの人気もあり、そのような音作りをする方も増えています!




次に、元々トリガー信号が出るPADをたたき、音源側へ送る、です。
これこそ分かりやすいですね!まさに電子ドラムの1つ1つのPADだとお考えください。もちろんその他にも対応している機種はありますが。



こちらの使用例としましては
■「単純に1つの音を追加。」
分かりやすい方法です。笑  例えば、シンバルを1つ増やしたいがスペースが…なんてときに小さいPADをつけて、そこを叩くとシンバル音が鳴る設定でもいいですね。単純な効果音でもいいですし、パーカッションとして使うのもいいと思います!先ほど記述した「音を重ねる」的な使い方をもっと極端にして、音源部のみの音を鳴らしても面白いと思います。
キックはトリガーのみ!スネアはトリガーのみ!なんてセットもいいですね!
■「バッキングを鳴らす」
音源部次第ではあるのですが、サンプリング機能が付いている機種ですと容易に行えます。
例えば、ベースラインが鳴っているループを仕込んでおいて、それに合わせてドラムプレイをするなど。シンセ音でもいいですし、音はお好きに鳴らせますね!
と、このように音源部とトリガー部の組み合わせによって、ドラムの可能性が大きく広がっていくのです!

お、ちょっと興味あるな…そんな風に思っていただければ幸いです!
では、もう少し踏み込んで音源側の製品のお話をさせていただきます。


【製品によって何が違うの?】
こちらの方法を行うには、当然音源+トリガーが必要になってきます。しかし、今までご紹介しました通り、対応製品もそれなりにございます。
何を買えばいいんだ!?という方!分かりやすく分類させていただきますよ!!
ということで選ぶ基準です。

トリガー部は先ほど説明させていただきました通りです。まとめますと
■「どうやって鳴らしたいのか」
アコースティック・ドラムを叩くことで鳴らしたいのか、独立したPADを叩くことで鳴らしたいのか。どんな音を鳴らしたいかでも変わってきますね。
■「どのくらいのスペースに設置したいのか」
PADの種類も、大きさも、様々です。置き場所、叩きやすい場所、様々お選びいただけますよ!

そして音源部です。
「どんな音を鳴らしたいのか」
これ重要です。皆さんアーティストですから!音に対するこだわりはとことん追求していただきたいです。これをまず頭に思い浮かべてください。その音に近づけるためにハイブリッド・ドラムが必要であれば、是非導入してくださいね!
■「いくつトリガーがさせるのか」
当然重要です。同時に何音鳴らせるか、と言い換えることも出来ますね。ライブ途中や曲の途中で切り替える余裕などがあればいいのですが、なかなか難しいと思われます。
■「どんな音が入っているのか」
はいこちらも重要!全部重要!結局のところ、鳴らしたい音が入っていない、鳴らしたい音を作れない、そんな音源部は貴方には必要ありません!かと言って1台で何でもありな音源部も難しいところ。ゆっくり当店で色々試して見つけていただきたいものです。内蔵音源はもちろんのこと、レイヤー機能やエフェクト機能などの「音作り」的な部分にも要注目ですね。
■「サンプリングが出来るかどうか」
あ…重要っす…。どんな音が入っているか、と同じようですが、サンプリングが出来る出来ないは大きな差です。
サンプリングと言ってもわかりづらいかもしれませんね。要するにご自身が別で用意したデータ(wavやmp3など)を中にインポートし、それを鳴らせるという機能です!
レコードからサンプリングした音でもかまいません。それこそフレーズをサンプリングしてループさせてもいいですね。効果音でも面白いです!音量以外の細かい表現は難しいですが、とにかく自作の音を鳴らしたい方はこの機能は欲しいところですね。

【製品紹介】
簡単にではありますが、製品のご紹介を!今後、こちらにて新セットや新製品も更新していきたいと思います!是非引き続きチェックのほうお願いいたします!
【音源部】
V-Drums用音源(左からTD-30、TD-15、TD-11)
  

トリガー専用音源(TM-2)


音源PAD一体型(左からOCTAPAD SPD-30、SPD-SX、HandSonic HPD-20)
  

【トリガー部】
RT-30シリーズ


V-Drums PADシリーズ
シンプルなPADから
 

トリガー一体型キック・ペダル(KT-10)や、フープに取り付け可能なアーチ形状の小型バー・パッド(BT-1)などもスタンバイ!用途や設置環境、叩きやすさなどを踏まえたうえでお選びになれます!
 


当店では実際のアコースティックドラムのセットと合わせての試奏は行えませんが、そんな中でもより「ハイブリッド・ドラム」セットの感覚を体感していただきたく、SPD-30簡易ドラムセットにTM-2を接続した状態で展開しております!


SPD-30のアコースティック音とTM-2のエレクトリック音を同時に鳴る設定にしております!
トリガーセットや細かいセッティングのご相談まで、なんでもござれ!

ミュージックランドKEY池袋店Planetでは、貴方の「ハイブリッド・ドラム」ライフを応援いたします!!