2F デジタル担当の児玉と申します。
池袋店のブログは初投稿でございます。
今後とも宜しくお願いいたします。
3月8日に世界中で話題沸騰の新製品Roland AIRAシリーズが発売されました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140316/20/key-ikebukuro/03/71/j/t02200293_0800106712877264215.jpg?caw=800)
いまではヴィンテージと称される名機TR-808、TR-909、TB-303がローランドの最新デジタル技術により、現代に蘇りました!
これはデジタル楽器界の大ニュースでしょう。
今日はその中からリズムマシンであるTR-8をご案内します。
昨今のシンセのドラムサウンドには必ずと言っていいほど、TR808、TR-909の音は入ってます。
先月発売されたRoland FAや同社のV-Drumsにも。
このサウンドは実機を知らない人でも、シンセをやっていれば大体聴いたことあるサウンドだと思います。
今回のAIRAシリーズはデジタルでのモデリングですが、今までのモデリングとは一線を画します。
最先端のモデリング技術ACB(Analog Circuit Behavior)テクノロジーで完全再現されています。
今までのモデリングはアナログシンセのオシレーターやフィルターをモデリング、ピアノの構造そのものをモデリング、アコースティック楽器演奏の振る舞いをモデリングなどでした。
ACBテクノロジーはTRはアナログ回路のパーツ単位でのモデリングとなっているようです。
これは今までにない新しい技術です。
正直『モデリングだけど、音圧はどうなんだろう?』と半信半疑でしたが、実機に触ってみて驚きました。
TR-8のバスドラムのアナログらしいアタック感と音圧は圧巻です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140316/20/key-ikebukuro/e5/51/j/t02200165_0800060012877264213.jpg?caw=800)
なによりそのルックスがカッコいい!
黒い筐体にグリーーーーーンのLED。
TR-808と同じカラーに光る16個のパッド。
このパッドモードを切り替える事でピンクやブルーにも光ります。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140316/20/key-ikebukuro/fe/2f/j/t02200165_0800060012877282265.jpg?caw=800)
打ち込みは非常に簡単。
すぐにサクサク操作でき、自分だけのパターンをすぐに作れます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140316/20/key-ikebukuro/26/4c/j/t02200165_0800060012877299259.jpg?caw=800)
ステップレコーディングで打ち込みたいパートのボタンを押し、トリガーしたいところのパッドを赤く点灯させるだけ。
たとえばバスドラムのパートを選択し、パッドの1、5、9、13を点灯させれば4つ打ちのバスドラムができます。
同じようにスネア、ハイハットも打ち込んで行けば、簡単にカッコいいパターンができあがります。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140316/20/key-ikebukuro/6b/44/j/t02200165_0800060012877305399.jpg?caw=800)
TR-8は、TR-808、TR-909のサウンドを両方出す事ができます。
本体左側のインストボタンを押すとパッドがピンクに光り、点滅している箇所の音が選ばれているので、それ以外を押すと音が変更できます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140316/20/key-ikebukuro/c6/7c/j/t02200165_0800060012877312206.jpg?caw=800)
各パートの音色エディットも簡単に行えます。
パートごとにエディットできるパラメーターの数が違いますが、TUNE、DECAY、ATTACK、SNAPPY、COMPをエディットする事ができます。
特にキックにコンプをかけた時の音圧がハンパないです。
音量に注意しないとご近所からクレームが来そうなレベルです。
エフェクターはリバーブ、ディレイ、またステップ入力した箇所を強調するアクセント、外部入力の信号でサイドチェインができるEXTERNAL INもあります。
これらはステップ単位でかけることができます。
1拍目にアクセントを、2拍目、4拍目の頭にリバーブ、4分打の裏でサイドチェインをといった具合に設定できます。
リバーブをディレイはそのまま入力すると、そのステップでトリガーさせてあるパート全てにかかってします。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140316/20/key-ikebukuro/fa/d2/j/t02200165_0800060012877312208.jpg?caw=800)
スネアだけにかけたいといった場合は、左側にあるキットのボタンを押し、リバーブ、ディレイのSTEPボタンを押しっぱなしにすると。各パートのボタンがグリーンに光ります。
かけないパートのボタンを押せばグリーンに光っているパートのみにエフェクトがかかります。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140316/20/key-ikebukuro/6e/3d/j/t02200165_0800060012877261557.jpg?caw=800)
リバーブ、ディレイ、サイドチェインのタイプも8種類ずつ用意されており、ドラムのインストと同様に切り替える事ができます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140316/20/key-ikebukuro/19/2a/j/t02200165_0800060012877299260.jpg?caw=800)
こちらはスキャッター機能。
スキャッターとは、再生されているループをリアルタイムに本体へ録音され、ステップごとに入れ替え、再生方向やゲートを変化させ過激な効果を生み出します。
ONにするタイミングで様々なサウンドになるので、非常におもしろい機能です。
DEPTHにしてツマミを回すと、かなりぶっ飛んだサウンドになるので、一度試してみて下さい。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140323/16/key-ikebukuro/fd/00/j/t02200165_0800060012884342632.jpg?caw=800)
TR-8はUSB端子を装備しており、USBオーディオ/MIDIに対応してます。
DAWからUSB MIDIで同期させてライブを行うなんてこともできます。
USBオーディオはなんと!各パートがパラアウトできます!!
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140323/16/key-ikebukuro/5e/bd/j/t02200130_0800047112884343026.jpg?caw=800)
Logicにパラアウトで録音してみるとこんな感じでできます。
これは凄く便利ですね!
制作で使用する場合、後から細かく編集作業を行うので、非常に作業効率が良いです。
ちなみにアウト1、2はステレオミックスで、3がバスドラムといった仕様になってます。
音質も全く劣化せず、そのまま使えるといった感じです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140323/16/key-ikebukuro/a0/78/j/t02200165_0800060012884342631.jpg?caw=800)
ライブでDAWとTR-8を使用する場合、USBオーディオではDAW側のサウンドをEXTERNAL INに入れる事はできないようです。
サイドチェインを行いたい場合は、別途オーディオインターフェースを用意し、アナログアウトでEXTERNAL INに入れる必要があります。
ループ素材をDAWで流し、そこにTR-8を同期させると、サウンドに幅が広がります。
また上記サイドチェインのセッティングでグルーヴ感も生まれ、非常にカッコいいパターンができます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140316/21/key-ikebukuro/53/4d/j/t02200165_0800060012877374385.jpg?caw=800)
アナログに負けない、いやそれ以上かもと思わせるそのサウンドは本当に圧巻です。
またスキャッターやUSBオーディオ/MIDIにより新しいパフォーマンス、DAWとの連携で新しいアイデアが続々と出てきそうな予感です。
久しぶりに心踊る機材に出会えたと思います。
ミュージックランドKEY池袋店では、展示機を導入しております。
ご来店、心よりお待ちしております。