Roland AIRA TR-8 | ミュージックランドKEY池袋店 ~スタッフ日記~

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こんにちは。

2F デジタル担当の児玉と申します。

池袋店のブログは初投稿でございます。

今後とも宜しくお願いいたします。



3月8日に世界中で話題沸騰の新製品Roland AIRAシリーズが発売されました。



いまではヴィンテージと称される名機TR-808、TR-909、TB-303がローランドの最新デジタル技術により、現代に蘇りました!

これはデジタル楽器界の大ニュースでしょう。

今日はその中からリズムマシンであるTR-8をご案内します。

昨今のシンセのドラムサウンドには必ずと言っていいほど、TR808、TR-909の音は入ってます。

先月発売されたRoland FAや同社のV-Drumsにも。

このサウンドは実機を知らない人でも、シンセをやっていれば大体聴いたことあるサウンドだと思います。

今回のAIRAシリーズはデジタルでのモデリングですが、今までのモデリングとは一線を画します。

最先端のモデリング技術ACB(Analog Circuit Behavior)テクノロジーで完全再現されています。

今までのモデリングはアナログシンセのオシレーターやフィルターをモデリング、ピアノの構造そのものをモデリング、アコースティック楽器演奏の振る舞いをモデリングなどでした。

ACBテクノロジーはTRはアナログ回路のパーツ単位でのモデリングとなっているようです。

これは今までにない新しい技術です。

正直『モデリングだけど、音圧はどうなんだろう?』と半信半疑でしたが、実機に触ってみて驚きました。

TR-8のバスドラムのアナログらしいアタック感と音圧は圧巻です。




なによりそのルックスがカッコいい!

黒い筐体にグリーーーーーンのLED。

TR-808と同じカラーに光る16個のパッド。

このパッドモードを切り替える事でピンクやブルーにも光ります。



打ち込みは非常に簡単。

すぐにサクサク操作でき、自分だけのパターンをすぐに作れます。



ステップレコーディングで打ち込みたいパートのボタンを押し、トリガーしたいところのパッドを赤く点灯させるだけ。

たとえばバスドラムのパートを選択し、パッドの1、5、9、13を点灯させれば4つ打ちのバスドラムができます。

同じようにスネア、ハイハットも打ち込んで行けば、簡単にカッコいいパターンができあがります。


TR-8は、TR-808、TR-909のサウンドを両方出す事ができます。

本体左側のインストボタンを押すとパッドがピンクに光り、点滅している箇所の音が選ばれているので、それ以外を押すと音が変更できます。





各パートの音色エディットも簡単に行えます。

パートごとにエディットできるパラメーターの数が違いますが、TUNE、DECAY、ATTACK、SNAPPY、COMPをエディットする事ができます。

特にキックにコンプをかけた時の音圧がハンパないです。

音量に注意しないとご近所からクレームが来そうなレベルです。

エフェクターはリバーブ、ディレイ、またステップ入力した箇所を強調するアクセント、外部入力の信号でサイドチェインができるEXTERNAL INもあります。

これらはステップ単位でかけることができます。

1拍目にアクセントを、2拍目、4拍目の頭にリバーブ、4分打の裏でサイドチェインをといった具合に設定できます。

リバーブをディレイはそのまま入力すると、そのステップでトリガーさせてあるパート全てにかかってします。



スネアだけにかけたいといった場合は、左側にあるキットのボタンを押し、リバーブ、ディレイのSTEPボタンを押しっぱなしにすると。各パートのボタンがグリーンに光ります。

かけないパートのボタンを押せばグリーンに光っているパートのみにエフェクトがかかります。



リバーブ、ディレイ、サイドチェインのタイプも8種類ずつ用意されており、ドラムのインストと同様に切り替える事ができます。





こちらはスキャッター機能。

スキャッターとは、再生されているループをリアルタイムに本体へ録音され、ステップごとに入れ替え、再生方向やゲートを変化させ過激な効果を生み出します。

ONにするタイミングで様々なサウンドになるので、非常におもしろい機能です。

DEPTHにしてツマミを回すと、かなりぶっ飛んだサウンドになるので、一度試してみて下さい。





TR-8はUSB端子を装備しており、USBオーディオ/MIDIに対応してます。

DAWからUSB MIDIで同期させてライブを行うなんてこともできます。

USBオーディオはなんと!各パートがパラアウトできます!!



Logicにパラアウトで録音してみるとこんな感じでできます。

これは凄く便利ですね!

制作で使用する場合、後から細かく編集作業を行うので、非常に作業効率が良いです。

ちなみにアウト1、2はステレオミックスで、3がバスドラムといった仕様になってます。

音質も全く劣化せず、そのまま使えるといった感じです。




ライブでDAWとTR-8を使用する場合、USBオーディオではDAW側のサウンドをEXTERNAL INに入れる事はできないようです。

サイドチェインを行いたい場合は、別途オーディオインターフェースを用意し、アナログアウトでEXTERNAL INに入れる必要があります。

ループ素材をDAWで流し、そこにTR-8を同期させると、サウンドに幅が広がります。

また上記サイドチェインのセッティングでグルーヴ感も生まれ、非常にカッコいいパターンができます。






アナログに負けない、いやそれ以上かもと思わせるそのサウンドは本当に圧巻です。

またスキャッターやUSBオーディオ/MIDIにより新しいパフォーマンス、DAWとの連携で新しいアイデアが続々と出てきそうな予感です。

久しぶりに心踊る機材に出会えたと思います。

ミュージックランドKEY池袋店では、展示機を導入しております。

ご来店、心よりお待ちしております。