双葉社
発売日:2010-09-16
待望のこどもを身ごもったけれども、失ってしまった。
喪失感に苦しむ女性のもとに、捨てられてみすぼらしい状態の子猫が現れる。
まるで失った子供の代わりにやってきたようで、とても飼う気にはなれず、
何度か子猫を家から離れたところに捨てに行く。
だが生きようとする子猫の執念もすさまじい。
捨てられても捨てられても、子猫は自力で、また偶然拾われて女性のもとにやってくる。
結果、女性のもとで子猫は暮らすようになる。
登場人物がかわって、心に絶望を抱えて生きる少年の話。
子猫は、ちらりと少年の前に現れる。
現れるだけ。
時がすぎる。
すっかり老いた猫にも、命の終わりがやってくる。
妻を失ってしまった男性。
一人暮らしにもなれてきて、それなりに日々を送っている。
猫がそばにいるから、完全な一人ではないのだ。
だが、とうとう別れがやってくる。
すでに覚悟ができている(と思われる)猫。
静かに、残された時間を過ごしていく。
対して、覚悟がまだできていない男性。
まだ何かできることがあるのではないかと、かいがいしく猫の世話をするのだが、回復の気配はもはやない。
獣医のアドバイスもあり、ようやく猫を静かに見送ることを決意する。
人間の生と死のドラマ。
子供を失ってしまった女性。
絶望をかかえる少年。
長年つれそった妻を失った男性。
猫がそばにいるけれども、人を癒す存在として描かれているわけではない。
子供を失ってしまった女性。
絶望をかかえる少年。
長年つれそった妻を失った男性。
猫がそばにいるけれども、人を癒す存在として描かれているわけではない。
猫が出てくる心温まる話かと思いきや、
死の雰囲気に包まれた重いお話でした。
登場人物の「藤治」が「モン」を世話している様子が、高齢者が高齢者を介護しているようで、せつなかった。
人間でいえば「モン」も「藤治」と同じ、ジイサンなのだ。
2012年、本を100冊読む。
7冊目「猫鳴り」
私は☆3つ。
1:文章がすき ☆
2:作品全体の雰囲気が好き
3:ぐっとひきこまれた(イッキ読みした)☆
4:内容・結末に納得がいった
5:その他 ☆
く・・・暗い。
にほんブログ村
にほんブログ村
