【読了】


学力低下は錯覚である/神永 正博
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私大の数学科教員が書いた、学力低下問題を自分の授業や統計的分析を用いて検証した本。



この本によれば、少なくとも大学生の学力低下というのは本質の問題が違っていて、

全体の平均が落ちたのではなく、

少子化による母集団の減少や大学の定員の増加によって、

本来(一昔前なら)入学できないであろう学力の学生が入学してしまったことがこの低下の問題だとしている。


つまり、統計的に下位層が入学してきたことが原因なのだ、そう。


また、総合的学習についても懐疑的で、

小4などの時点で総合的学習をするための検証・分析に使うための知識が十分に身についていないのに、

いざ総合的学習をしましょうとしてもとまどうばかりだろう。


まぁそれは、経済学部に入学して3ヵ月の学生に、経済分析の自由研究レポートを課すようなものですね(少なくともその当時の僕だったら作成すらできない)。



個人的な意見ですが、学力低下を解決するには、はっきりいって、大学の数を大幅に削減して、定員を下げることで、競争を激しくさせるのが一番なのでは、と思います。


単純に、供給を減少させればいい、という話。


そりゃミクロ的には猛反発が起きるのは想定できますが、少子化でこんなに大学が多くてどうするよ。僕が大学の経営者だったら偏差値の問題もあるけど、とてもじゃないけど経営していける自信がないです。

あくまでも直感的な試算だと、全国で70くらい(メディカル系を除く)で十分じゃないんですかね?根拠薄ですが。

メディカル系以外の大学を除いて、削減したほうがマクロ的にプラスですね。


その分、専門学校や資格学校などを増やす。そして、大卒以上しか採用しない企業も専門職以外は高卒以上でも採用するように法改正を進める。



まぁ極論な意見にまとまったのは否めないですね。万が一進めるにしても長期的計画になりそうだし。



詰め込み教育は問題視されていましたが、詰め込まれてこれまで生き延びてきた僕にとっては再考の余地があると思いますね。