FODで見られる作品を今のうちに見ておかないと、と思い、今回は台湾BLドラマの金字塔「HIStory」シリーズの再初期作品である「離れて、離さないで」のレビューを投稿します。
ひとつ考えておかないといけないのは、この作品が公開されたのは2017年。
司法院大法官会議(憲法裁判所)が同性婚を認めないのは違法だと判断した年です。
しかしその時点ではまだ同性婚は認められていませんでした。そのあたりの経緯は、別記事にまとめたことがあります。
お時間に余裕があり、興味がおありの方はご覧ください。
そんな中公開されたHIStoryシリーズ。現行作品に比べ、ライトな恋愛観が全編に見られるのは、結婚というゴールインがまだ描けない時期だったからかもしれません。そのあたりを差し引いてご覧いただくことをお勧めします。
総合スコア 9/30
①泣ける ★
②ストーリー ★ ★
③リピート性 ★
④キャラ ★ ★
⑤セクシーさ ★ ★
⑥おススメ ★メインキャストとあらすじ
チェン・チン(程清)
…デューク・ウー(吳承璟)
フォン・ホー(豐河)
…エディソン・ソン(宋柏緯)
モンモン(夢夢)
…チャオ・マンティン(焦曼婷)
人気アイドルであるチェン・チン(程清)は、ファンに追われ逃げていました。
その場面にたまたま遭遇したフォン・ホー(豐河)。
チェン・チンはホーに自分の服を着せ、「10数える間、おとなしくここに立ってろ」と告げ、逃亡します。
ホーはあえなくファンにもみくちゃにされてしまいました。
ある日、ホーは母親と電話をします。その直後、自分の家にとある人物が入ってきます。それが、あのチェン・チンでした。
母親との電話で分かったことは、以下の通り。
①母親は再婚します
②新しい父親には、連れ子がいます
③彼は大学に通っているものの、中退の危機らしい
ということで、「チェン・チンが新しい弟」となりました。
台湾BLドラマシリーズでは、この「義兄弟」設定とても多いですよね。以前フォロワーさんからもご指摘いただきました。思い出せるだけで、「HIStory2 越界~君にアタック!」「HIStory4 隣のきみに恋して~Close to You」なんかがそれにあたります。正確には違いますが、「奇蹟」も(一応)兄弟設定があります。まあ特殊な業界なのですが。
「親同士の再婚で、俺たちは兄弟になった。半強制的にな。
だが、親の幸せのためだ。仲良し兄弟を演じよう」
この段階では、チェン・チンはホーに対して上から目線。ホーは嫌々ながら一緒に暮らし始めます。すごく厄介なやつだと考えていました。
ホーには中学時代からの友人モンモン(夢夢)がいます。自作のBLストーリーを作って、ネットで公開しています。
見どころ①メインCPはどのようにつながっていくか?
メインCPは義理の兄弟となったので、一緒に住むようになりました。しかし、先ほど記載したとおり、最初は二人は必ずしも仲が良かったわけではありません。傍若無人なチェン・チンに手を焼いていたホー。またホーに勉強のことや家のルールなどを言われ、チェン・チンも不快感をあらわにしたりします。
こんな二人がどのように近づいていくのか。この気持ちの揺れ動きが今作最大の見どころです。
これよりネタバレエリアです
見どころ②二人の接近
やりたいと思っていた仕事が流れてしまい、落ち込むチェン・チン。
「仕事が流れたら、その分大学に行けるよ」とホーが慰めてくれたことで、
「優しいんだな。兄さんができて嬉しい」
なんてつぶやいたチェン・チン。
まずはチェン・チンの様子が変わり始めます。
大学で一緒に勉強する2人。わからないことを聞くようになったチェン・チン。
素直に聞くようになったのですが、同時にホーの顔を見つめるようにもなりました。
一方のホー。大学の帰り道に、スマホを扱いながら歩いていたところ、自転車に気づかず、危ないところでチェン・チンから引き止められ、抱きつかれるような格好になりました。これがきっかけで、少し意識するようになりました。
「HIStory3 那一天~あの日」も、シーグウが車とぶつかりそうになったところをハオティンが引き留めました。
同じように、あの瞬間から少しずつ意識が変わり始めましたね。
演技の練習に付き合うようになるホー。その場でセリフを覚えて演じるホーでしたが、チェン・チンに手を握られ、ドギマギしてしまいました。
演技中、あわやキスするか…というところまで![]()
しかし、ヘソを曲げてホーは帰ってしまいます。
ある夜、二人はお互いの境遇をベッドで話します。親のことや仕事のこと。
すごく受けたいオファーがあることを語るチェン・チンでしたが、撮影が海外であるから無理だとあきらめてしまっています。しかし、ホーはいいじゃないかと勧めます。兄の横で気持ちよさそうに眠ってしまったチェン・チンでした。
この辺りから、明らかにチェン・チンの雰囲気が変わりました。
勉強中のホーのためにジュースを注いできたりするなど、ホーのことを強く意識するようになりました。
モンモンと一緒に出かけるというホーに、俺も行きたいというチェン・チンは、ホーの服を着て目立たないようにしました。
ピクニックのように外で食事をすることになりましたが、チェン・チンの唇についたクリームを自然に拭うホー。
「お前は世話好きだな。これからも頼むよ」
乗っていたエレベーターの電気が消えた時、怖くてチェン・チンはホーにしがみつく。
それが気恥ずかしくて、扉が開いたら即座に出ていってしまったチェン・チン。
仕事中にもホーからメッセージが来て、笑みを浮かべるチェン・チンの姿が。
ここら辺では、お互いに、満たされた表情を浮かべるようになりました。
めでたしめでたし…となればよかったのですが…。
見どころ③別れ、そして
学内でファンに囲まれ、写真を撮りたいとせがまれるが、チェン・チンは断ります。それがトラブルとなり、すんでのところでホーが割って入ります。ちょっと不穏な空気に。挑発を相手するなというホーに対し、「努力はしているが難しいし、もう疲れた」と言って、ホーに詰め寄るチェン・チン。
チェン・チンあてのプレゼントと手紙を、モンモンがホーに渡してきます。モンモンはどうやら本気らしいので、仕方なく渡すことになります。
ところが、その手紙を見たチェン・チンは「これは本気なのか?」と笑顔でホーに聞いてきます。
「好意は素直に受け取れ」
この言葉に、チェン・チンは「いいよ。付き合おう」と言ってキスをしてきます。
モンモンの策略でした。
「家族以上の関係になりたい。愛してる。フォン・ホー」と書いた手紙をもらい、好意を持っていたチェン・チンは「素直に受け取れ」と言われて告白したのでした。しかし、意味が分からないホー。二人の間にちょっと亀裂が入ってしまいました。
その後も、「キスしたのは、好きだからだ」と伝えるチャン・チンに対し、「兄弟だぞ」とたしなめるホー。最終的には「お前と付き合うなんて、考えられない」「弟として大事に思ってる。それだけだ」と告白を断るホーでした。
夜中に、チェン・チンは鍵も置いて、家から出ていってしまいます。公園で1人涙を流すチェン・チン。
2人の日々を思い出すホーも、涙が止まりません。
大学で、成績発表を確認するホー。チェン・チンが無事合格しているのを見て、涙目になります。
チェン・チンの撮影現場に行きますが、もうすでに誰もいません。
しかし、遠くからチェン・チンが歩いてきます。
ここで二人はハグ。「一緒に暮らそう」といって、また二人は一緒に暮らすことになりました。
冒頭に記載したとおり、ここ最近のHIStoryシリーズに比べたら、二人の別れや再度くっつくあたりのストーリーは突飛なものではありません。だからこそ、男性同士の恋愛に踏み出せないメインCPがどうやって気持ちを寄せていくかといったところがよく伝わる感じでした。時間も1時間程度ですので、気軽に見られる作品だと思います。









