楽曲が美しい名作BLドラマ「First Note of Love」 | key-blのブログ

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アラフォーのゲイが、台湾BLドラマにハマった!
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台湾BLドラマのレビューを投稿している、40代ゲイのkeyです。

盆休みになり、これまでの作品をいくつか見ようと思っています。

フッと頭に思い浮かんできたのが、「First Note of Love~美しい恋の奏で」でした。

これまで2本のレビューを投稿しています。

※Part 2は全編ネタバレエリアですのでご注意ください。

私この作品好きなんですよ。台湾BLドラマ初心者の人にもおススメできる作品だと思います。

今回は、過去2本のレビュー時に書いていなかったこと・気づいていなかったことをまとめてみました。

他のブロガーさんのところにもお邪魔しましたが、ネガティブな要素があるとしたら、メインCPの年齢差かと思います。

メインCPのニール(Neil)は27歳、シアオハイ(Sea)は20歳、実に7歳差。ここに引っかかりを感じた方もいらっしゃいました。

というより、ニール役のチャールズ・トゥ(涂善存)が老けて見えて、シアオハイ役のマイケル・チャン(張豐豪)が若く見えるので、二人は実年齢で4歳差なのに、役柄以上に年の差を感じてしまい、「カップルに見えない」と絶賛不評の嵐でした。

 

難しい問題ですね…。普通に考える「カップル」だと、年齢差がない方が自然だし。

マイケル・チャンは高校生役も出来そうな童顔ですから、「オジサンが子どもと恋愛してる」って受け止められてしまったのでしょう。

 

見た目問題さえ乗り越えられたら、こんなに素敵な作品はありません。後ほど書きますが音楽もいいし、高雄の景色もきれいだし、思わずウルってきそうなシーンもありますよ。ぜひフラットな気持ちでお楽しみください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これよりネタバレエリアです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

音楽が二人をつなぐ

台湾BLの中で私が好きな作品の一つに「About Youth」があります。

 

この作品と「First Note of Love」はコンセプトが似ています。

それは「歌詞が思いを伝える」というところです。

どちらの作品も、ドラマ中にいくつかの楽曲が出てくるのですが、その歌詞がその時の状況にぴったりなので、それを聞いたキャラ(と視聴者)が、歌い手の気持ちをスッと受け入れられるのです。

ChatGPTで歌詞を日本語に訳したものを記載します。

 

 碎日(Shatter of the Sun)

(推定12歳の)シアオハイに、通りかかったニールが歌ってくれた曲です。

第1話からたびたび演奏されます。

最終話で発覚しますが、「マグネット」の未発表曲のようです。

 

僕の存在を
どうやって叫べばいいのだろう

暗闇をさまよいながら
勇気の残骸を一つ一つ拾い集める

もう一度それをつなぎ合わせて
朝日がくれる温もりに変えたい

もう何も恐れず
すべてを手放したい

 

これを聞き、世界中から見放されたと思っていたシアオハイがどれだけ勇気をもらえたことでしょう。

音楽を始めるきっかけになりました。また、孤独を紛らしてくれる存在になりました。

この曲はシアオハイが生きる糧になった曲だったのでした。

 

なお、ChatGPTも、以下のような指摘をしています。

「換日線」(2番の歌詞の一部) は文字通りには「日付変更線」ですが、歌詞では「過去から新しい日へ移る境界」のような象徴的な意味合いで読めます」

 

 Ain't Gonna Stop

この曲は「マグネット」の楽曲です。兄マット(Matt)とともに歌い、メジャーデビュー契約が決まった曲です。

そしてNeil & Seaを結成するきっかけとなった音楽イベントで二人が演奏した楽曲でもあります。

 

今夜、このチャンスをつかむためなら
僕たちは何だってする

僕の心は燃えている
もう黙って待っているな

誰にも否定なんてできない
君と一緒に未来へ駆け出すんだ

 

マットとニールを奮い立たせてくれた楽曲です。

また、シアオハイを目の前にしてニールが初めて歌った楽曲でもあるのです。

この時のニールは、シアオハイの才能を認めており、一緒にやろうぜという気持ちも込めていたのだと思います。

以下はChatGPTの解釈です。

「「不同和尋常」は「普通ではないもの・人とは違うもの」を愛する、という意味合いです。

全体としては、周囲の評価や不安に負けず、自分たちらしく未来へ突き進む青春の歌という感じです。」

 

余談ですが、私この楽曲が一番好きなんですよ。英語詞があるってのもいいですよね。頭の中から消えなくなります。

 

 Heal Your Broken Heart

晴れて二人がユニットを組むとなりますが、二人は音楽性の違いもあり、しっくりこない状況に。

ましてニールが契約を延長できるかどうかはシアオハイにかかっていると言われ、オルカからのダメ出しもあり、シアオハイはプレッシャーで押しつぶされそうに。おまけに次の話題で書きましたが、二人はニールの家でキスを…。

頭がぐちゃぐちゃになったシアオハイの危機を脱出したきっかけがこの曲でした。

 

僕が君を強く抱きしめる
君がすべてを受け入れられるように寄り添う

 

これから先も
僕はずっとそばにいて
傷ついた君の心を癒していく

 

失恋した心を癒す…的なタイトルかと思っていたんですけどね。

なんてことはない、告白ソングでした笑 そりゃ、屋上でシアオハイも笑顔を取り戻しますね。

ChatGPTもそれを感じ取っているようです。

「前の2曲よりもかなり「誰かを支える」ことに重点がある歌ですね。

特に “I won't leave you”“I'll be standing by” が繰り返されていて、

「どんなに苦しい状況でも、ひとりにはしない」というメッセージが中心になっています。」

 

 Until The Sunrise

これはオルカが悩めるシアオハイに歌ってあげた曲です。

シアオハイがオルカの元に相談に来た際、一緒に演奏することで、彼からのメッセージを伝えようとしたのだと思います。

 

日の出まで
君を乗せて走り続ける

そして真夜中まで
君をそっと抱きしめる

大切なのは
僕たちがここにいること
今、この場所にいること

明日がどんなものをもたらすかなんて
今はどうでもいい

日の出までは

 

歌い終わった後、オルカは不安を抱えたシアオハイに「ニールのために作るより、大切なのはどんな曲を書きたいかだ」と伝えます。

自分の存在意義があるのかと問うシアオハイに、「君がいたからこそ、ニールはステージに上がれた」「ニールに合わせるだけだと、本来の自分の姿が見えない」と語りかけ、自分の力を信じろと強いメッセージを与えてくれました。

 

また同時に、オルカはこの曲をリースにも歌っていますし、ニールもこの曲を練習している節が見られます。

オルカにとって、歌詞中の「僕たち」とは、「オルカ&リース」でもあるのですね。

 

 我不害怕(Not Afraid)

シアオハイが苦労して作り上げた、彼にとってのデビュー曲です。

 

君は僕の心の傷を感じてくれる

僕の流した涙が
君の瞳にまで流れ込むように

そばにいてくれる君が
僕の力になってくれる

 

僕の孤独をすべて照らしてくれる

苦しみも少しずつ忘れていける

どれほど遠い未来だとしても
僕はきっとたどり着ける

君がくれた愛があるから

 

まあ設定上歌詞はシアオハイが作ったわけではないのですが。

ニールとシアオハイ。二人は同じ境遇だということが第7話で分かります。その件は後ほど。

二人は孤独や葛藤を乗り越え、自分を支えてくれる相手が見つかりました。

 

なお、ChatGPTによる解釈は以下の通り。

「荒蕪」(荒れ果てた土地)を心の状態に重ねているのが印象的です。

特に後半の 「把我所有的孤單都照亮」(僕のすべての孤独を照らす)は、単に「寂しくなくなる」ではなく、誰かの存在によって、暗かった心に光が差し込むという比喩として訳すと歌詞全体の流れがきれいにつながります。」

 

 Neil

シアオハイが密かに制作し、小さい自分を励ましてくれたことを思い出したニールに聞かせた楽曲です。

いつか自分の過去を話せる日が来たら、ニールに聞かせようと思って準備していたのでしょう。

 

君は落ちていく
君は失意の中にいる

だから僕は――

僕の光をすべて君にあげる

まだ見ぬ未来を
恐れなくていい

僕たちならきっと乗り越えられる
信じてくれる?

 

僕がそばにいて君と一緒に向き合うから

だから僕の光をすべて受け取って

 

君が僕に貸してくれた光
今度は僕が君へと返すように
君に向かって輝かせる

 

全てが明らかになった段階で、これまでの感謝を全て伝える感じの歌詞に読めます。

ChatGPTも、ドラマの内容を理解していない割にはかなり的確なことを言ってくれました。

 

「この歌詞で特に重要なのは、「光」の関係が途中で逆転するところです。

「把你借我的光 反射給你」は直訳すると「君が僕に貸してくれた光を、君に反射して返す」。

つまり、一方的に「僕が君を救う」のではなく、実は君からもらった光を、今度は君に返しているという構造になっています。

そのため最後の 「整個宇宙 我有你就足夠」 は、歌詞全体では 「この広い宇宙の中で、君がいてくれる。それだけで十分だ」 という、深い支え合いの締めくくりとして読むと自然です。」

 

 

第7話 シアオハイの涙のわけ

見直していて、少し解釈にてこずった場面が、第7話です。

思うように楽曲も作れず、演奏もうまくいかないシアオハイを見かねて、ニールが自宅に招きます。

その時、かつてマットが生きていた時の二人をおさめた動画を一緒に見ます。

ニールが初めてシアオハイのバイト先(Nice Music Bar)に来た時、「マグネット」のどちらのファンだったかと聞かれ、シアオハイは強がって「マットだ」と言いました。

それを覚えていたニールは、元気づけるためにマットの動画を見せてくれたんだと思います。

でも実は彼のあこがれは、横に座っているニールだったのですよね。それをもとにして。

ニール「兄貴が恋しい」

このシーンで、シアオハイは涙を流すのでした。

でも、ちょっと待ってください。なぜここでシアオハイは泣いたのでしょうか?

仮説①マットが恋しい

シアオハイはマットに面識はありません

人生の恩人ニールではなく、他人で泣くでしょうか?

 

であれば

仮説②マットが恋しいニールに同情

…こちらが近いかと思います。

マットを亡くし、自分のミュージシャンとしての人生が消えつつあったニール

自分が好きなニールが、実はマットが亡くなった事実に苦しんでいることを知って、涙を流した。

 

その後もいろいろ考えた結果、以下のような涙だったのかなと推測しました。

 

父親がいなくなって、孤独を感じたシアオハイ。世界中の誰もが自分を見捨てたように感じていた中、ニールが「全てうまくいくよ」「頑張れ」と励ましてくれて、何とか生きていくことができた。

 

ところがその恩人のニールも、愛する兄マットが亡くなり、人生を諦めかけたことが分かった。

 

彼も自分も同じ境遇だったことが分かった。当時の自分と同じ苦しみを一人で抱えていたニールを同一視し、今度はパートナーとして彼を助けてあげたい、彼をこの苦しみから解放してあげたいと心から願った。

その結果、二人はキスチューをします。

もともとお互いが相手に助けられたと思っていたのですが、この場面で「今度は相手を助けたい」「相手のことが好きだ」と同時に思うようになったのではないかと推察しました。