2024年初頭から、台湾BLドラマにハマったアラフォーゲイのkeyです。
今回は、フォロワーのhisahisaさんからご紹介いただいた、「オレん家のフロ事情~人魚と過ごした49日」のレビューです。日本でアニメ化された漫画作品ですが、台湾で実写ドラマ化され、プロットは変わっているようです。日本の漫画版・アニメ版を見ていませんので、詳しくは分かりませんが。
厳密にいえばBLドラマではないのですが、見終わった後の爽快感というか、いいもの見た!って感覚が結構残りましたので、せっかくですから番外編としてご紹介します。ロンジエとレンユーを「そういう関係」としてみることも出来なくもない…は無理がありますがw 厚い友情ものということで。
今回の投稿の元になったのはhisahisaさんの記事でした。リンクを貼っておきますので、興味がある方はこちらもぜひご覧ください。hisahisaさんは原語もお分かりになりますし、私とは目の付け所も違うので、違った角度から記事をあげていらっしゃいます。
第1話のあらすじとメインキャスト
ジャオ・ロンジエ(趙龍傑)
…ケント・ツァイ(蔡凡煕)
リー・レンユー(李仁宇)
…ハー・ハオチェン(禾浩辰)
ジョウ・ビーユー(周碧玉)
…リウ・ジューピン(劉主平)
シュー・ツォンジエン(許聡健)
…ウェン・チンユー(温慶禹)
ジャン・ジャン(蔣江)
…ショーン・チャン(張碩航)
ガオ・ウェイハオ(高偉豪)通称ダーハオ(大砲)
…ホン・ジーシエン(洪至賢)
ジャオ・ロンジエ(趙龍傑)
17歳の高校生。学校では誰からも見向きもされない存在。いわゆるいじめられっ子。
ロンジエはおじいちゃんと二人暮らし。お母さんはロンジエを産んですぐに死に、お父さんは漁師だったが、嵐の日に漁に出て戻らなかった。父から泳ぎを教えてもらう約束をしていたのに、その前に父が死亡。それから泳げなくなり、学校で笑われるようになってしまった。
自分を押し殺して生きてきたロンジエ。おじいちゃんだけが心を許せる相手だった。そんな中、おじいちゃんまでもが亡くなってしまった…。
海に散骨している時、バランスを崩して崖から転落…しそうになった時、誰かに助けられた。
リー・レンユー(李仁宇)
人魚(183歳)
転落しそうになったロンジエを助ける。
ロンジエの家の風呂に入った時、尾ひれが戻り、人魚の姿になった。しかし海水だと戻らない。このままでは海に戻れない。
名前を聞かれた時に、ロンジエがとっさに李という名字に、レンユー(人魚)から同じ発音の仁宇を当てて、リー・レンユー(李仁宇)と名づけた。
ジャン・ジャン(蔣江)
学級委員。人気者で金持ち。父親が町一番の船会社の社長。
当初はロンジエをいじめる役であったが、とある「事件」がロンジエ・レンユーの運命を大きく変えてしまう。
今作は2022年2月放送開始ですが、1年もたたない2022年12月に、あるドラマに出演します。
そうです、「HIStory5 未来のきみと出逢って~Love in the Future」です。こんなつながりもあり、「ちょっと見てみようかな…」と思うようになりました。彼の後作のレビューは以下にリンクを貼っておきます。
ジョウ・ビーユー(周碧玉)
ロンジエの家の近くにある不俗雑貨店の娘。幼なじみで、性格はきつい。
シュー・ツォンジエン(許聡健)
ロンジエの唯一の友達だったが、とあるきっかけで最近二人は隔たりができてしまった。
ネタバレと言えばネタバレですが。
ロンジエのおじいちゃんが亡くなった夜、ロンジエはツォンジエンの家で徹夜でゲームをしていました。そのため発見が遅れたと考え、ツォンジエンは自分のせいでロンジエの最愛のおじいちゃんが亡くなってしまったと自責の念に駆られていたのでした。
見どころ①レンユーとロンジエの心のつながり
紆余曲折はあるのですが、ひとまずレンユーが陸に上がってきたのには訳がありました。
ここに来たのはお前のせいだ。人魚界に伝説がある。助けてくれた人の願いは必ず叶えること。
海で泳いでいたらお前の顔が現れた。俺は岸に打ち上げられ、目の前にお前が。海に帰るカギはお前だ。
どうやらロンジエはレンユーの命を助けた恩人らしい。伝説に従い、ロンジエの願いを叶えたら海に帰れるそうで。49日以内にロンジエの願いを叶えないと海の泡となって消える…という約束までしました。これがタイトルになっているわけですね。ネタバレエリアで再度この内容については触れます。
最初は反目しあっていた二人でした。しかし、とある「事件」から二人は急接近します。
レンユーから一瞬の隙をついて逃げ出すロンジエでしたが、なんと車に跳ねられてしまいます。頭から血を流すロンジエ。瀕死のところでレンユーに助けられました。額を合わせたら、神々しい光が…。
翌朝、不思議なことに傷口はそのままですが痛くない!? 人魚の力に助けられたロンジエでした。
この事件以降、レンユーはロンジエの心の声が全て聞こえてくるように。徐々にお互いのことを理解し、頼りにするようになっていきます。二人の行く末はどうなってしまうのか。
ちなみに車を運転していたのはジャン・ジャンでした。無免許運転でロンジエを轢いてしまったようです。ここからジャン・ジャンのロンジエに対する対応も変わっていきます。
以下はネタバレエリアです
見どころ②レンユーの過去
第5話で、レンユーの過去が少し明らかになります。
10年前、レンユーが漁師につかまった時、助けてくれたのはロンジエのおじいちゃんでした。リヤカーでレンユーをかくまい、海に返してくれたのでした。よって、レンユーが本当に叶えないといけないのはロンジエのおじいちゃんの願いだったのです。
深く考察ができてません。なぜレンユーにロンジエの顔が浮かんできたのか、正直よくわからないです。おじいちゃんの顔でもいいはずなのに。
まあとにかく、ロンジエでもおじいちゃんでもいいから、願いを叶えないと海には帰れないレンユー。二人の願いを探ります。
おじいちゃんの願いを知るために、遺書の内容を思い出すと、ロンジエにこんなことを伝えていました。
自分の方法で精いっぱい幸せに生きなさい
おじいちゃんの願いをかなえるために、どうすれば幸せなのかを聞くレンユー。ロンジエは、
じいちゃんが生き返れば幸せでたまらないよ
これはNG。死んでいない時に一回限り使える力でした。もう一回生き返らせると人魚は死んでしまいます。
ここから、ロンジエの幸せを探す日々がスタートします。
ところで、人魚なのでレンユーは涙を流しません。泣いているロンジエを見て、「目に海があるのか」と言ったぐらいです。
見どころ③ロンジエとビーユーの恋路
不俗雑貨店でビーユーに話しかけるレンユー。
帰宅後ロンジエに、「ビーユーが好きなんだろ?だから聞きに行ったのに怒られた」と告白します。
ロンジエと交尾しないか?と聞いたのでしたw これには笑わされましたね。
数日後、ロンジエはビーユーと仲直りを。「交流したければ自分で誘って」とビーユー。このあたりから徐々に二人は近づいていきます。
ロンジエの誕生日に、ビーユーはこっそりプレゼント(ワックス)を渡しました。使い方を見せてくれましたが、顔が近づき、お互いに意識し始めます。そのとき、鼓動が早すぎるとレンユーが様子を見にきて、キスの雰囲気は中断
ビーユーと水泳の特訓をしました。家の風呂で振り返っていると、レンユーはロンジエに「腫れた場所」があることに気づきます。しかもすごくかたいらしい…。人魚にはアソコがないようで、これはなんだ⁉と興味津々でした。
水泳の特訓の帰り、ビーユーは、レンユーが来てからロンジエが良くなってきたと言います。
ビーユーが帰ったのを見届けてから、君も、俺を良くしてくれた。気づいてる?
君が好きだ
と告白するまでに!
残念ながらビーユーにはその声は届いていませんでした
こうして徐々に仲良くなっていくロンジエとビーユー。
自信がない男の子が、人魚と好きな女の子の助けを得て、徐々に成長していく甘酸っぱい青春ストーリーって感じでした。
見どころ③レンユーのことがばれた!
ある夜、帰ってこないロンジエを心配し、レンユーは雷が鳴る中街を走り回ります。気がつくと雨が降り始め、道路上で人魚に戻ってしまいます。
一方帰宅したロンジエも必死で街中を探し回り、なんとかリヤカーでレンユーを家まで運びます。
家に着くと、誕生日ということでビーユーとツォンジエンが待っていましたが、当然レンユーは人魚の姿になっています。ここで二人にはバレてしまいました。
出ましたバースデーケーキシーン!BLでもなんでも出てくるもんですね。過去14作品中8作品、確率は57.2%に。
石鹸に蝋燭を立ててみんなでロンジエをお祝いしました。3つのお願いごとは、①みんなの健康、②みんなの志望校合格、そして③レンユーが海に戻れるように。
心の声が聞けるレンユーは飛びついて喜びました。
水泳大会が近づき、ロンジエは休日にレンユーと泳ぎを競争することになります。当然人魚の状態です。その様子をジャン・ジャンに見られてしまいました。タン・ハイリャン(唐海良)先生も配電盤から出てきました。ジャン・ジャンは家に帰って、父親ジャン・ションハイ(蔣勝海)に以前捕まえた人魚のことを聞きますが、なんか不穏な空気が…。
別話で出てきたシーンですが、どうやら父親ジャン・ションハイは、昔レンユーを捉えた漁師でした。今度こそ捕まえると意気込むションハイ。
水泳大会当日。表彰式のあと、ジャン・ジャンがレンユーに近づき、プールに突き落としてしまいます。当然人魚であることがバレました…。
会場に来ていたションハイが麻酔銃を出し、レンユーを狙います。止めようとするジャン・ジャンでしたが、ションハイは彼を突き飛ばします。ロンジエはションハイからピストルを奪おうと取っ組み合いに。何度も殴られるロンジエ。それに激怒してプールから飛び出てくるレンユー。ビーユーらが必死に食い止めてくれて、辛くも逃げ出しますが、最後の一発が命中…。
この様子はニュースで取り上げられてしまい、大混乱に。
見どころ⑤レンユーは海に戻れるのか??
麻酔銃で撃たれたレンユー。丸一日経ってようやく目覚めましたが、ついに約束の49日目がやってきてしまいました。
最後に失敗した。お前を幸せにできなかった。49日以内にじいさんの願いをかなえないと、俺は泡になって消える。今日が最後の1日だ。お前と一緒にいた間、俺は幸せだった。俺がいなくても、ずっと幸せでいろよ
「お前なんかいらない。いらないから海にかえろよ」そう言って泣き崩れるロンジエでした。
ここまで来たら、もはやストーリーラインは2つに1つ。
①レンユーは海に戻れる
②レンユーは陸地で死ぬ
果たしてどちらの結末なのか…。この辺からは、もう最終話まで一気といった感じで見てしまいました。
ところで想像シーンの中で、じいちゃんと二人で話すシーンがありました。
ロンジエの世話をありがとうな。俺の願い事は叶った。帰れよ。
そう言われて、流せないはずの涙を流すレンユーがそこにいました。
これを見て私も泣いてしまいました。涙なんて流せない人魚なのに、願いごとをかなえられてホッとした涙なのか、ロンジエとの日々を思い出してうれしくて泣いたのか、どんな涙なのかは分かりませんが、もうレンユーの涙がきれいすぎてダメでした。
ここから先は本当に一気見でした。
こんなシーンや、
こんなシーンがあり、
どうなってしまうのだろう…ロンジエが力尽きて、レンユーはここで泡となって消えてしまうのだろうか…なんてことをずっと考えながら見続けました。そして最後の想像シーン。
俺がいなくなった後、うまくやっているか?
お前がいないことを除けば、いい感じだよ。
じいちゃんへの恩返しで俺の前に現れたろ?俺もお前を助けた。その分が残ってる。
お前の最後の願いは、リー・レンユー、死んだら許さないだ。
直前に、人魚の復活の力をロンジエに使ってしまったんですよね。だから本当に死んでしまったのではないか…と心配しました。ロンジエの願いを叶えるため、死ななかった(死ねなかった?)のではないか、と。また泣かせてくれました。
青春ストーリーとして本当によく練られてたと思います。
また、ロンジエの成長のストーリーとしても、14話でここまで成長したのか…としみじみ感動。
正直最終話周辺は細かいところを覚えていませんが、男同士のイチャイチャしたストーリーが見たかった俺でも、最後まで見続けることができました。hisahisaさんには視聴の幅を広げていただいて、感謝しています。
おまけ
水泳大会当日。
ジャン・ジャンに煽られたロンジエ。
お前と友達だっけ?俺を目の敵にして…クラスのためならなぜウソついた?俺を車ではねたろ?なぜ知らん顔を?
と言っていきなりジャン・ジャンのパンツを脱がしました。笑い物になるジャン・ジャン。
小さすぎるだろ…と言われていました。イケメンなのに小さいんですね。「HIStory5」で最愛の人物となるハイ・イーはどう思っているのか気になりました。…え、俺だけですかね?? 大変失礼しました