初心者にはぜひおすすめ!

最初にご紹介するのは、2022年に制作された「About Youth」です。

BLドラマを見たことがない人でも、そこまでビックリせずに視聴してもらえる作品だと強くお勧めします。

(https://twitter.com/AboutYouth_jpより)

 

主役CP(台湾BLドラマではカップルのことをCPと表します)は両サイドの二人です。イケメンでしょ!

 

この作品で台湾BLドラマは5作品目でしたが、一番爽快感を感じたドラマでした。評価が低すぎると思っています。本当におすすめです。

 

台湾ドラマ、人名覚えるの大変問題

台湾ドラマで最初に難しいのは、名前を覚えるところだと思っています。

 

従来中国や台湾の人名は、日本式の発音で呼びならわすことになっていますよね。

(しゅうきんぺい・とうしょうへい など)

 

でも、台湾ドラマでは、現地の呼び方に合わせて表記されます。字幕ではカタカナで書かれることも多いですが、それが覚えにくい。

 

この名前、誰のこと??みたいになることが最初の数話で起こります。

 

ここを乗り切れたら、台湾ドラマの沼は目の前ですよ。

 

 

人名とあらすじ

父を亡くし、母と二人暮らしの徐啓章(シュー・チージャン)は、高校では全く目立たない存在だった。

 

ある日、学校で人気の葉広(イエ・グアン)Ray(レイ)の登校時に、葉広の誕生日を祝うサプライズのプラカードを強制的に持たされ、彼と再会する。

 

1年前、徐啓章が一番辛い時に助けてくれたのが、ほかならぬ葉広だった。葉広はまた、厳格な父の期待と愛情はあるがあまり家にいない母との間で、孤独を抱えていた…。

 

一方Rayは、恋人・林翔(リン・シアン)の好みに合わせて自分の姿を変えて頑張っても、裏切られてばかり。林翔と喧嘩したカフェの店員阿健(アージエン)に助けられ、阿健もまたRayに惹かれていき…。

 

 

 

 

(沈駿さんのfacebookより)

メインCPは左から2番目の徐啓章(シュー・チージャン)と一番左の葉広(=葉廣・イエ・グアン)

サブCPは一番右のRay(レイ)と右から2番目の阿健(アージエン)です。

なお台湾BLドラマは、通常2組のCPが登場します。

主要キャスト

シュー・チージャン(徐啓章)

  …シェン・ジュン(沈駿)

イエ・グアン(葉広)

  …リー・ジェンハオ(李振浩)

レイ(Ray)

  …シュー・シュオティン(徐碩廷)

アージエン(阿健)

  …ホアン・シンホー(黄信赫)

今作は非常にフレッシュなキャストさんが登場します。アージエン役の黄信赫さん以外は2003年生まれで当時19歳。高校生役にもピッタリです。

 

 

追記(2024.03.20)

イエ・グアン(葉広)役のリー・ジェンハオ(李振浩)。インスタライブで中国語と英語(たまに韓国語)を駆使してコメントに返答していました。実際に「私が話せるのは中国語と英語だけ」と言っていて、ドラマ視聴者に対する感謝の気持ちも英語で流ちょうに語っていました。ピアノも弾けるしバイリンガルだし、笑顔もかわいくて背が高い。多彩な俳優さんですね。

 

 

魅力①曲が美しい

今作の魅力という点では、何をさておいてもこの点は外せません。

シュー・チージャン役の沈駿さん、実際に歌手としても活動されているそうです。

 

OP曲の「Take It Away」は歌詞の内容もきれいだし、中国語が分からなくても言葉の響きが本当にきれい。ドラマ関係なく、何度もYouTubeで聞きました。

 

 

こちらは中国語部分については日本語の字幕が出るようになっています。ドラマのストーリーもわかるのでお勧めです。

 

 

一番気に入ったのは、サビの

    

隨著風流浪

(風と共に流浪する)

の発音。変なこだわりですみませんが、音の響きがとてもきれい。

 

ピンインで書くと、suizhe feng liulang となるようです。

この流浪liulangの部分が好きです。どうでもいいですねw

 

サビ後半には

    

就只為你唱

(君のためだけに歌う)

とあります。jiu zhi wei ni changとなり、liulangと韻を踏んでいます。 こんなことばっかり考えながら曲を聞いていました。

 

 

※俺中国語話せませんよw 大学時代に第二外国語で中国語は勉強しましたが、話すのは無理です。

 

 

魅力②友情が美しい

今作は高校生CPのドラマですので、基本は美しい友情ストーリーと思ってもらったらいいです。

 

…というのも、葉広(イエ・グアン)と徐啓章(シュー・チージャン)の出会いにポイントがありました。

(沈駿さんのfacebookより)

 

イエ・グアン(写真左)はいわゆる陽キャ。高校2年生。成績もトップで人気者。

学校では親友のレイと行動していて、第1話では誕生日に多くの生徒からプレゼントをもらうシーンがありました。

 

でも実は孤独な存在。両親からは直接的な愛情をあまり受けられず、誕生日なのに一人で家で過ごすシーンが本当に寂しげでした。

 

 

一方のシュー・チージャン(写真右)も同じく高校2年生。陰キャとまでは言わないまでも、学校では引っ込み思案。イエ・グアンの誕生日を祝う列にたまたま通りかかって、

我喜歡你
私はあなたが好きです)

と書いたプラカードを持たされてしまいました。

(このプラカードのシーンは当然布石になっています)

 

過去に辛い体験をし、とある雨の夜に涙を流していたシュー・チージャン。そんな時に偶然通りかかって心を寄せてくれたのがイエ・グアンでした。

(沈駿さんのインスタグラムより)

 

シュー・チージャンにとっては彼は恩人であり、ひそかに思いを寄せていました。でも、人気者のイエ・グアンと親しくなれるなんて思いもせず、その思いは伝えられないまま。

 

ところが今度は、逆にイエ・グアンが辛いときに偶然助けてくれたのがシュー・チージャンだったのです。

(李振浩さんのインスタグラムより)

 

お互いがつらいときに支えてくれたという思いから、二人はやがて惹かれあっていきます。

 

ちなみにシュー・チージャンは学外でバンド活動をやっています。そのメンバーの一人がアージエンです。

 

 

魅力③セクシーシーンなし

最初の記事で書いたように、俺はゲイです

BLドラマを見る以上、当然見たいものは、「そういったシーン」です。

 

しかしヘテロセクシャル(異性愛者)の皆さんにとっては、男同士の絡みは気持ち悪い…と感じるかもしれません。そういったところがBLドラマにハマりにくい要因の一つかもしれない、と思います。

 

しかしこのAbout Youthについては、ほぼセクシーシーンはありません。それを見たいと思って視聴する方が拍子抜けするほど、ありません。

 

だからBLドラマ初心者の方にとってはおそらくうってつけだと思います。

逆にゲイの方やBLにのめりこんでいる方については、悲しいストーリーを見た後のお口直しといった感じで見てもいいかもしれません。

 

ストーリー全体を通して、青春のさわやかさが感じられます。

 

(補足しておくと、キスシーンは複数回出てきます。本当に苦手な方はお気を付けください。)