友人のご主人の葬儀が終わったと
いつも一緒にいろんなことをして
楽しい時を過ごしていた別の友人たちからLINEが来た。


亡くなったと連絡が来た時は
まだご主人の死を受け入れられないのか
実感として受け止められない様子で
涙はなかったのに
さすがに最期の別れの時には
棺に縋って泣き崩れ
見ている友人達も心が痛くなったと…


私たちはママ友だったけど
家族ぐるみの付き合いで
いつも大人数でパーティーやBBQをしたり
たまには釣りや旅行にも行ったり
庭でスモークしたり…


数えきれない思い出がある。


付き合いは子どもが小学生の頃からで
いつも家族の悩み事、新しい趣味、
もちろんママ友が集まれば噂話もすれば
老後の話もしたりする仲だった。


文字通り、遠くの親戚より近くの他人的な付き合い


私がマンションに引っ越し
コロナ禍になったりで
最近こそなかなか会えなくなっていたけど
本当にいつもお互い助け合ってきた。


葬儀を終えた友人から
グループLINEにお礼のメッセージが来た。


「やることはたくさんあるのに
何から手をつけたらいいのか…

疲れ果てないように
休み休み、少しずつ片付けていこうと思う。

子どもたちも週末にはそれぞれの住むところに戻るので、1人になったらまた一緒にお茶でも付き合ってね。」と。


そしてその中で私と夫だけが遠方にいて参列できなかったため、私宛にもメッセージをくれた。


「Mちゃん、ナッちゃん(次女)のお世話で大変なのにメッセージありがとう。
忙しいだろうと思ってMちゃんには連絡しなかった。
心配してくれてありがとう。
帰国したらみんなでまた、いろいろ楽しいことしようね。
これからもよろしくね。」と。



子どもたちが独立して
さぁ、これから夫婦2人の時間を楽しもう
そう思っていた矢先だったと思う。


いつもスーパーで見かけたりすると
手を繋いで買い物していた2人だった。


本当に優しいご主人で
そのご主人に思い切り甘えていた友人が
見ていていつも微笑ましかった。


私と夫とは真逆の2人


なぜ私たちではなく
この愛し合う2人が
永遠の別れを余儀なくされなければならないのか…



夫の棺に縋って泣き崩れる感情を


私はまだ


持っているのだろうか


自分でもわからないということに



呆然とする…