恐怖のバレンタインデーが過ぎていった。
あの１年前の地獄のような夜。
自分でも生きていることが不思議なくらい
精神的にも身体的にも
粉々に
ぐちゃぐちゃに
バラバラに…
言葉にできないほど打ちのめされ
叩き潰され…
自分で死ぬ元気もなかった。
鬱の人も自殺するのは軽度なうち
重症になると自殺する気力もなくなると
聞いたことがある。
そんな地獄の日々を
思い出さないように思い出さないように
この１年、特に先月あたりから
気持ちを他に向けようと必死だった。
ヨガやインドのことに気持ちを集中させ
夫も私に余計なことを考えさせないように
あちこち連れ回し、
仕事の日は私にいろいろな用事を作り
一日中課題をこなして
私は毎日ヘトヘトだった。
なのに、うまく乗り切った、と思ったのに
私はやっぱりまだ、
何もなかったことにして
夫が不倫を過去のことと封印しようとするのを
許すことはできなかった。
１年前のあの地獄を
夫にも思い起こさせたかった。
でも、結局
地獄を思い出して苦しんだのは私だけ。
夫には私がチクチク嫌味を言ったくらいは
「些細なこと」
でしかない。
私が泣いてもわめいても、
もはや何も感じない。
前記事を読み返すと
犬も食わないただの夫婦喧嘩じゃないか…
自分でもバカバカしい。
夫はバレンタインデーの翌日、
まるで何もなかったように仕事から帰り、
いつものように普通に
私が作った夕食を食べ、
夜は2人並んでオリンピックに一喜一憂…
並んで座っていても
私の心だけに
重たい石が積み重なっていく…
もうこの夫に何を言っても
何も感じないし、
何も変わらないのだ。
そう
もう
何も変わらない。
スペインの教会
こういう壮大な
神聖な所に身を置くと
自分の悩みなんか
ゴミ だな…と思う