マーケットメイカー経済学
マーケットは不便さによって創られます。
人類は大自然のもたらす天変地異
によって、半ば強制的に「有効需要」
を創らされて来ました。洪水になれば、
引っ越すか、家を建て直し、あるいは
治水を施し、火事や地震によっても
インフラの再建と強化は要請されます。
インフラ要請によって呼び起こされる
有効需要をインフラ型経済と呼びます。
また定期的に起こる戦争という人災
によっても、有効需要は作り出され、
戦争が減るとインフラ型経済はやがて
市場経済へと移行していったのです。
そして、人類は市場経済に移行した際、
不便さを意図的に創出する方法で有効
需要を人工的に作り出す手段を知るのです。
人々が風邪を繰り返し、罹患しつづける
ことで医療は存続し、虫歯がなくならない
ことで歯科医が営業できるというマーケット
の要請は裏を返せば、不便さや窮屈さを
コントロールできる存在こそが、マーケット
メイカーだということなのです。
これは、パソコンのメンテナンスから
FX(FOREX)に至るあらゆる取引に
おいて同じ原理とだと言えるでしょう。
驚きが喜びだから人類は進化した
人間は洗脳(固定観念)がなければ
生きていけません。心の全体像である
ゲシュタルトは、そこに形成されるから
です。しかし、同時に、人間はそこから
脱出したいという密かな願望も持って
います。だからこそ、すべての「驚き」
は喜びとなるのです。
「驚き」を商売にしているマジックや
イリュージョンに人が感動するのは、
変化に対する強い願望欲求がある
ためです。ニュースへの知識欲も
実はこれに由来します。現実逃避と
称されるエンターテイメントの喜びも
すべて、ここにあったのです。
知識欲・発明・冒険など、人類が
文明を創るのに必要とされる原材料
はすべて、この「驚きの喜び」にありました。
つまり、
人類は固定観念という名の杖を
ついて歩かざるを得ないが、
杖いらずになることを常に夢見て
いたわけです。
固定観念は長期記憶の一種です。
長期記憶を持つすべての生命体は
生理的欲求と長期記憶の葛藤によって
知能を形成し、そこに生活がありました。
固定観念(長期記憶)と生理(本能)の
葛藤と、それらをまとめて壊したいという
人類特有の願望が高い思考を生み、
高度な文明を形成させてきたのです。
(生理<=>固定観念)<=>思考
この葛藤をそのまま内包したシステム
が科学技術であり、そのプログラムが
反証可能性(過去ログ2008年1月4日
科学が人類最高の宗教である理由を
参照)なのです。
また、この欲求をつかさどる遺伝子配列
こそが、人類を進化・進歩させて来ており、
この固定観念と闘い続ける人の遺伝子は
ヒトゲノムデータに必ず見つかるはずです。





