あなたの知らないアメリカ留学 | ケビン・クローンオフィシャルブログ「ここが変だよ!! 日本人」powered by アメブロ

あなたの知らないアメリカ留学


アメリカの大学に留学して、この仕組みを

まったく知らずに、あるいは、まったく触れる

ことなく留学を終える日本人の方がほとんど

かも知れませんが、このシステムはアメリカ

社会そのものを形作るファクターであり、

いわゆる陰謀説の大好きな日本人ならば、

とびつきたくなるKKKやフリーメーソン類の

系譜当たるものであります。


アメリカの大学に入学するとアメリカ人学生

はグリークシステム(ギリシャシステム)という

ものに勧誘されます。一見、日本のサークル

勧誘や新歓コンパのようですが、中身は

完全に秘密結社なのです。


グリークシステムはギリシャ文字でグループ

を形成し、15種類くらい存在します。それぞれ

のグループは大学内にある本拠地ハウスに

新入生を勧誘し、あるいは新入生が自らお気

入りのグループに売り込みをかけ、面接を

受けたりします。これをラッシュといいます。

しかし、たとえ、勧誘を受けても、落とされて、

仲間に入れてもらえない場合もあり、そこには、

グループ独自の基準があり、それをクリアしない

と入会はできません。


入会が決まるとイニシエーションと呼ばれる

入会儀式を学生たちは受け、その中には、

脱法行為や公序良俗に違反する行為も多く

含まれ、一切が秘密として、自分の墓場まで

持っていくことが要求されます。たまにテレビ

ドラマにも、そういったシーンが出てくるので、

アメリカンドラマやハリウッド映画を注意して

ご覧になるといいと思います。


たとえばグリークのαというグループに所属

できたら、一年生は上級生の完全なる奴隷に

なることを要求され、運転手から、パーティー

のバーテンダーまで何でもこなします。その

代わり、自分たちが2年生以上になれば、

残りの3年間は後輩をこき使うことが許され、

その報酬のために、地獄の1年間を、みんな

我慢するのです。


それぞれのグループにはマニュアルやルール

が存在し、フリーメイソンに見られるような秘密

の握手の仕方みたいものから、歴代大統領が

ほぼすべて会員だったとされるΔは別称スカルズ

アンドボーンズ(骸骨)の「血のイニシエーション」

などはかなり有名です。


グリークシステムは男女に別れ、男子会を

フラテュニティと呼び、女子会をソロリティと

一般に呼びます。グリークシステム自体は、

全国に散らばってますが、各々の大学で、

ほぼ独立して存在しています。原則として、

フラテュニティの代表や上位はソロリティの

代表や上位と交際し、それぞれの上位や

代表になるにはルックスの良さのとGPA

(学業成績平均)3.0以上(最高4.0)で

あることが要求されます。もちろん、上位

にいれば、男女ともとてももてます。


グリークシステムのメリットは社会に出た時に

お互いがその出身者だとわかると、親しくなり

易く、何かあれば、助け合うというフリーメイソン

みられる連帯感です。就職や出世に役立つ

縁故関係もできるため、有名な財閥の子供で

あれば、ライバル財閥の子供がいない限り、

どのグリークシステムグループからも歓迎され

るドラマ「ゴシップガール」のような展開も存在

します。ただし、「ゴシップガール」は高校の話

ですが..ある意味グリークシステムはアメリカ

おける人種差別や身分制度の淵源にもなって

いたのです。


グリークシステムに属さない独立系の人たちは

GDI(ガッダムインディペンデント)と呼ばれ、

グリーク系から嘲笑されますが、彼らは普通の

学生として、自分なりのキャンパスライフを謳歌

していきます。ほとんど留学生はこのグループ

属します。


また、カレッジフットボールなどのアスリート系は、

それぞれがスポーツエリートとして独自グループ

成しグリークとは違うシステムでキャンパスを

過ごします。


グリークシステムのコンセプトを日本という社会

に当てはめると、日本全体が一つのグループを

形成しているようにも見えますねぇ。