生命のなぞを解明する 難易度② | ケビン・クローンオフィシャルブログ「ここが変だよ!! 日本人」powered by アメブロ

生命のなぞを解明する 難易度②

竹林が地下茎でつながっている

一つの個体であり、地下茎と地上

に顔を出している竹林を合わせて

一つの生命体であるという事実を

踏まえて、他の生物の姿を追うと、


個体がそれぞれあたかも独立した

生き物のように振舞っている動物

も、その一方で、個体群としてとる

行動においては、草食系、魚類、

鳥類に見られるように一定の法則

や計画、ルールに基づいて行動し

ており、それを私たちは、これまで、

漠然と、本能という総称で呼んで

来たのです。


反対に、そうした統一的、あるいは

非統一的(個性的)行動をとる個体

群をリモコン操作できるプログラム

を仮に本能と呼ぶ場合、それは、

個体の細胞一つ一つ、DNAの中

埋め込まれたものであり、それら

共振し、統一的な行動をとるため

は、何らかの司令塔が存在し、

全体に伝達する必要があったわけ

です。


*動物個体の統一行動創発

emergence)という階層変異で

片付けてしまうアプローチをする

群知能(Swarm Intelligence)の

考え方では、説明が不分で、

別の考え方を導入する必要

あったわけです。


そこで、大胆に生物種を一つの

き物とし見立てて、個体群を

細胞の集合体あるいは個性的な

行動をとる個体の一つ一つ

分離された細胞の自立と見ると、

生物種全体一つの個体となり、

我々が知る個体は繁殖等のため

分離され、自立した細胞群という

ことになります。事実、多くの生物

の生殖細胞は自立性をもっています。


繁栄とともに人口を増やし続ける

人類も、俯瞰して見れば個体数

(細胞数)を増やして繁殖する

細菌やウィルスとそう変わらない

わけです。


問題は、その種全体の行動を決める

司令塔となる酵素あるいはその酵素

を支配する種全体のセンターの存在。


未来を俯瞰し、種全体を環境に適応

させ、あるいは進化させる力を持つ

総司令塔こそが、その種の本体その

ものであり、人類とて例外ではなく、

我々もその強い影響下にあったという

ことです。


                   つづく