あなたは繁殖できますか?
身分制度のある格差社会たる女性社会には、
女性偏差値のようなものが存在します。その
ことは勝ち組や負け犬、女子力などの表現か
らも窺い知ることができます。
それらを決める基準は原則として以下の二つ
①ブランド ②繁殖率もしくは繁殖可能性
重要なのは、繁殖そのものではなく、繁殖率
あるいは繁殖可能性が高く評価されるという
こと。子沢山の女性が、女性社会で高く評価
されるわけではありません。
*ビッグダディや養子を育てるブラッドピット家族
は異例だからこそ、注目を集めるのです。
②は、どのくらい異性から求められるか?
という基準です。女性が結婚しても、キレイで
いたい理由はここにあります。つまり②は生命
活動からの要請によるものなのです。
一方の①は、②の評価に対抗する手段として
女性人類が生み出した文明的なものです。
例えば②に含まれる「若さ」という基準は年老
いた王妃にとって強敵であり、脅威であります。
下克上当たり前の女性社会において、そうした
脅威に対抗する手段として、制度としての身分
制度やブランドがつくられたのであります。
ファッションは貴族や王族を真似ることからはじ
まり、貴族や王族に庇護される芸術家たちが、
作り出したものがブランドを形成して行きました。
これら欧米ソフトパワーは植民地主義に始まり、
第二次世界大戦を通して、欧米流が最上位と
いうヒエラルキー(序列)を作り出してしまい、今
も尚、それはつづき、茶髪にカラコンと美容整形
で欧米化する日本女性の外人コンプレックスも
そこに形づくられたのです。
①と②の対置関係は、女性が評価する女性と
男性が評価する女性の違いにも表れてきます。
たとえば生命活動の要請から②の基準しか持た
ない男性はグラビアアイドルを高く評価しますが、
女性は②は低くても①のある存在を評価します。
つづく