鬼のいぬまに洗濯ですか?
尖閣買取発言という石原氏のパフォーマンスに対して
都民や国民が冷ややかなのは、消費増税に対して冷
ややかなのと一緒です。この冷ややかさは大統領選挙
において最高の人気を誇ってきたオバマ大統領をも
窮地に追いやるものなのです。
さて、それは何でしょう?
…経済です。
漁船衝突事故では、中国人船長を帰し、国民の目を
海上保安庁Youtube流出事件に向けさせたことで、
閑古鳥が鳴いていた店舗に中国人観光客が戻って
来ました。小泉政権下のときのような冷え切った日中
関係は、もうゴメンだと人々は感じているのです。
同様に国民は泣きっ面に蜂ともいうべき消費増税法案
を強引に可決させようとする野田政権に反発している。
そのことを民主党議員たちは肌で感じているわけです。
「経済がよくならなければ、選挙には勝てない」という
事情はアメリカも一緒なのです。
重慶の政変から盲目の活動家渡米に至るまで新政権
が誕生する前の暗闘・政争が続いている中国を窺いつつ
「鬼のいぬまに洗濯」というタイミングなのでしょうが、尻に
火がついてしまっている都民や国民にとって目先の問題
は経済をよくすることなのです。