なぜ、日本のドラマは学芸会なのか?
政財官界の癒着について描いているドラマ
や映画は数多くありますが、癒着がもっとも
多いのは他ならぬ映画・ドラマの世界その
ものです。
アメリカのドラマは新ドラマの数だけ、新人
が登場します。キャスト全員が新人である
場合ほとんどです。
そのために、オーディションを開催し、SAG
カード(組合証)を持つ役者組合の人間で
あれば、誰でも参加できます。
組合員になる資格は、日本でいうところの
テレビショッピング(インフォマーシャル)に
2本以上出演経歴があれば、OK。ただし、
皆さん、演技をしっかり大学や専門学校で
学んでいるので、日本の学芸会のような
演技力の人はまったくいません!
一方、日本では、毎度、同じ役者が、繰り
返し、同じような演技力で、ドラマや映画に
何回も出演し、それをファンクラブの人たち
が観る形でビジネスを成立させており、
仕事を取り続けるために事務所を通じて、
あるいは個人的にプロデューサーや監督、
ディレクターと懇意になり、生活を維持しよ
うとします。演技力ではなく、人柄や個人
的つながりが、その役者の運命を左右する
わけです。
こうした仕組みで、日本のコンテンツが、
国際競争力を維持できると思いますか?
つづく