酒がないと恋愛できない日本の男女
そもそも、酒で酔わせて口説くという
システムは古今東西行われてきた
儀式ですが、それを仕掛ける男側と
仕掛けられる女側では、その意味合
いがまったく違ってきます。
男性側は文字通り、酔わせることで
女性のガードを解こうとしているので
すが、女性側は酔うことで周囲の女性
からの認可を取り付けていたのです。
「無礼講」というコンセプトは欧米に
ありませんが、日本の女性が飲む
場合、それは他ならぬ女性仲間の
抑圧からの解放を意味していたのです。
「あの子は弱いから飲ませちゃダメ!」
などという表現事態が既に自由行動へ
の認可になっていたわけです。
酔った当人は抑圧を気にせず、
自由行動をとれますし、
管理・監督・監視・干渉する側
の女性も、酒の所為にすることが
できるため気が楽になれたわけです。
女性たちが飲み会で美酒に酔い
知れる理由はここにあったのです。
しかし、酒に酔わせて口説く男性と
飲むことで口説かれる女性という
酒が取り持つ文化なのにも拘らず
女性側から男性側に誠意を求める
のは、いささか矛盾しているとは、
思いませんか?