危険な家族
たんぽぽの種は一つにまとまっていますが、
風に吹かれるとバラバラに飛んでいきます。
ちょうど、仲の良い兄弟が大人になって、
独立していくように遺伝子はできるだけ、
各々、離れて繁殖しようとします。
この生物学上の原理を日本人は古くから
知っており、「兄弟は他人のはじまり」と表現
して来ました。たんぽぽの種が親元を離れ
できるだけ遠くへ旅する生物学上の原理を
「カワイイ子には旅をさせよ」と言って理解
していたのです。
ですから、独立しようとする子供を親元に
括りつけて旅させない、あるいは、親元に
帰ってくるように促す行為は生物学上の
原則に逆らう行為なのです。また、家族が
仲いいことを主張しすぎて抑圧状態にある
家族も、家族ファシズムにあり、独裁者
国家でクーデター起きるように、誰か一人、
家族構成員が亡くなると遺産相続問題が
勃発し、こじれてしまうのです。
生物学的に言っても溺愛は虐待の一種
なのです。