ありがとう!は通貨です。
「ありがとう」の本来の意味について
このブログの冒頭で書きました。
あなたが1000円を誰かに貸したとして、
次のうち、どれが心地よいでしょうか?
借り手から...
①金利を30%つけて1300円返済される。
②そのまま、1000円返済される。
③「ありがとう」の謝意をつけて1000円返済。
このとき、③と答える人が多い理由を説明
しました。
①のように金利を受け取れば、この取引き
は、そこで完了してしまいます。②は謝意が
ない分、損をしており、③の「ありがとう」は
ことばの後ろに「あなたが困った時にお返し」
しますという「保証書」がついていたのです。
①の場合は金利をすでに受け取っている
ので、それ以上は、もらえません。しかし、
③の場合は、貸し手が困ったとき、10倍の
10000円も貸してもらえる可能性が残されて
いたのです。
1000円を返済して、尚「ありがとう」という
謝意がつくということは、いわば「保険」で
あり、「金利」だったのです。
以前、通貨は言語であると申し上げましたが、
この「ありがとう」はまさに通貨だったのです。
こうして見ると、国と国の外交上のトラブルに
出現する「謝意」ならぬ「謝罪」や「謝罪要求」
が、即、お金の話になるのも分かりやすいと
思いますし、自動車事故などで、運転手が
すぐに謝ってはならないという保険会社から
のアドバイスも理解できるわけです。
通貨がいろいろなものに化けるように、
言葉もいろいろなものに変身するのです。