遺伝子の記録と脳の記憶 難易度②
遺伝子の記録と脳の記憶は同じ作用ですね。
大宇宙において生命とは、記録装置のようなものです。
元来、物質はエントロピー(風化)によって記録を保管
保持することはできません。物質が過去から未来へと
記録を保管保持するようになったとき、生命は誕生した
のです。
生命はより精巧に宇宙を記録するために記録エラー
を意図的に引き起こし、多用な順列と組み合わせを
作り出し、より精密な記憶装置へと進化してきました。
はじめは、たまに、エラーを起こす単純な記録装置で
したが、徐々に記録装置は記憶という複雑な装置へと
変貌し、人類の誕生を迎えたのであります。
人間は脳内における記録のメカニズム、記録方式を
記憶と呼んでいただけなのです。
この意味で、記憶memoryとは、記録recordの進化系
であり、人間脳によって、宇宙は、より詳細に、コピー
されていくことができるのです。
人間脳がコピーする詳細な宇宙の姿を「情報宇宙」と
呼び、この「情報宇宙」の誕生により、宇宙は新たなる
広がりを持つようになりました。宇宙の膨張と、人類の
存在は、ここで、関りあっていたわけです。
人間の脳はより詳細に宇宙をコピーするために記憶を
進化させ、膨大な情報量を整理するために大脳は発達
したと考えられるのです。