AVATARⅡ
AVATARはしばらくDVDで見ることが
できないことで劇場需要を高めており、
3DはYouTubeやシェアリングに対する
コピー価値をさげていることはすでに
述べました。
内容的にはアメリカ及び世界において
ここ10年間で起きた重大事件を総括
しており、マイケルムーア氏にアカデミー
を受賞させるハリウッドの反骨精神と
ともにアメリカ人への警鐘と自己反省
が大いに含まれています。目を凝らし
てシーンを追っていくと、そこには私達
がニュースで体験してきた様々な事件
の姿が皮肉を込めて象徴的に表現さ
れています。
一方、AVATARは宮崎アニメの要素が
ふんだんに取り込まれていると批判的
に見る方もいらっしゃいますが、日本人
が学び、コピーしてきた欧米ドラマ・映画
が数多く存在することは、日本人自身の
認めるところであり、欧米ドラマを学ぶ中
から優れた独自作品が誕生してきたこと
は否定できません。
むしろ、独自路線に走りすぎ、学ぶこと
をやめた日本映画界は退化する一方で
素直にハリウッド留学して来た韓国人、
中国人の後塵を拝しているのが現状です。
今や韓国・中国製の優れた作品は邦画
を侵食し始めており、監督が育たない為、
アイドル映画に欧米人監督を起用している
のは他ならぬ邦画界だったのです。
100歩譲って宮崎アニメの要素があった
としても、それを実写化し、CG化する技術
と資金を出せたのはアメリカだったのです。
リスクをとり、ビジネス化できた者の勝利
だったわけです。