会社国家の借金
日本でも860兆円<借金を
積む結果となりました。
国民の税金を担保に
政府が発行する国債と、
中央銀行が刷る通貨によって
借金をピンポンする方法。
このシステムを発明したのは
ほかでもないフランスで活躍した
スコットランド人のジョン・ローです。
ルイ14世なきあと財政赤字に
悩むフランスにあって
彼はフランス植民地だった北アメリカ、
ルイジアナ州ミシシッピー川貿易を担保
に不換紙幣=FIAT MONEYを発行させ、
フランス王立銀行を設立。
ミシシッピー社を株式市場でPRし、
その株式で、ルイ14世が生み出した
政府負債(国債)をすべて買い上げ、
債権の株式交換で政府債務を転化。
いわゆるCB=転換社債はここに
由来するのだと思われます。
ミシシッピー社はアウトソーシング
という形で政府の徴税業務も請負い、
のち西方会社と改名し、東インド会社
や中国会社も買収。
ジョン・ローのPRが功を奏して、
熱狂的な株価バブルがフランスの
財政赤字を一挙に解消してしまいました。
ただ残念ながら、のちバブルは弾けて、
彼は国外逃亡する羽目になります。
高度経済成長を遂げた日本はかつて
欧米から皮肉を込めて日本株式会社
JAPAN INCなどと揶揄されていました。
しかし、近代国家の多くはジョン・ロー
が編み出したローシステムを採用し、
政府と株式会社と中央銀行=三つ巴
一蓮托生関係を築き、これによって
植民地主義を体現し、成長を遂げて
来たのです。
刷られつづけた富の根拠(金本位)
保証なきFIAT MONEY=通貨が
セイの法則によって、国外へ流出し、
海外の富を持ち帰ることこそが、
植民地主義そのものだったのです。
国家が会社になったときから
植民地主義は始まったのです。