曲げられない女
ドラマ「曲げられない女」は1エピソードの
一部分を見ただけですが、菅野美穂さん
演じる女性は正しく日本女性の過渡期を
表現している興味深いものでした。
「国民所得倍増計画」を池田勇人総理が
打ち出し、高度経済成長を遂げた日本人
は一億総中流という時期を過ごします。
*日本人の人件費は高いのに何ゆえか
皆中流。12年以上持続的につづくデフレ
(サラリーマンの平均年収は下がり続け)
は、賃金を含めた内外価格差が原因と
されています。
一億総中流からいきなり一億総上流に
なったのが、80年代バブル経済です。
*1985年プラザ合意で急円高になり、
所得税と法人税の引き下げ、物品税
廃止+公共事業拡大によって資金が
不動産や株~バブルへGO!
*1990年3月大蔵省銀行局に
よる不動産取引きにおける総量
規制によって不動産価値は逆回
転を始め、バブルははじけます。
バブルがはじけて1990年~日本は
デフレ不況へと陥っていきます。
このとき一億総下流へ落ちいく日本人
を勇気付けたのが1994~95年ドラマ
「家なき子」と安達祐美による名ゼリフ
「同情するなら金をくれ!」日本の左翼
思想を一掃し、日本人がかつて抱いて
いた清貧の思想を破壊します。
さらに、1999年~2001年再び
ITバブルが発生、このとき日本に
格差が生まれます。2000年末
ドラマ「やまとなでしこ」によって
格差社会をよじ登るヒルズ族の
「蛭頭円ジェルズ」が登場。
「愛は年収」という思想が定着し、
多くの日本女性はキャバクラ嬢の
ビジネスモデルを採用するように
なり、現在に至っています。
日本女性の行く末を握っている
のは日本のドラマだったのです。