お金の作りかた⑳金利と非対称性による支配
経済が略奪である理由はすべての生命生物の
経済行為が自然淘汰と食物連鎖に規律された
略奪の生態系の一部分を成しているからです。
人類はこの生態系から飛び出して市場という
独自の生態系を作り出すと同時に環境問題も
発生させてしまったのです。
生態系において、情報や資源をより多く蓄積
しているプレイヤーが、そうでない方より優位
にあったように、市場においても、
情報の非対称性と金利という略奪の構図は
存在し、そこにも、自然淘汰(競争の原理)と
食物連鎖(縦社会)の規律があったのです。
市場において富の搾取は
金利と情報の非対称性に
よっておきます。
情報の非対称性とは、拾った石であることを
売り手が知っており、それが願い事を叶えて
くれる石だと買い手が信じて取引が成立する
状況を指します。財務省が情報を開示しない
ことも官僚支配を助長しているわけです。
一方、金利は不労所得者による支配と搾取の
構図を作り出しております。自由主義経済では
誰もが、不労所得者を目指すことができますが、
そのためには、情報の対称性がツールとして
必要となるわけです。
人類の食物連鎖は情報の非対称性と金利に
よって作られた縦社会だったのです。