お金の作り方⑬リーマンへの道
日本において公共料金Utility Charges
事業や専売事業Monopolyはつぎつぎと
民営化して来ました。その分、国の歳入
(≒税収)は減って行ったわけです。
鉄道、電力、ガス、電話、道路、煙草、塩
は、もはや民間事業です。郵政はご存知、
再国有化され、水道事業は未だ民営化し
ておりません。しかも、水道水を人々が
飲まなくなっても、料金は据え置きです。
「資源<資産」である社会において資源は
金融資産であり、先物取引の対象にもなり
ます。これは資源少国たる日本にとって好
都合ではありません。この上、専売事業や
公共料金事業までもが民営化してしまうこと
は生活必需品目の価格変動が国民生活を
直撃することを意味します。
しかし、世界中で取引されている生活必需
品目たる食料・水資源・エネルギー資源を
専売化することは、世界政府が生まれたり、
国連が特別な強制力を持ち、統一通貨でも
発行しない限り、不可能なことです。
なぜ「資源=生活必需資産=通貨の由来」
「資源=資産=通貨」は実現できないのか?
市場は金持ちの富を減らさない為にあった
からです。Fiat Moneyの存在によって、資源
や需要に対する資産過剰を抱え込んでしま
った富はそれが減少しないよう必死に投機
行動をとるため、金融市場は多品目化して
いきます。わかりやすく言えば「金持ち喧嘩
せず、されどせっせと土俵を作り!」が正解。
Fiat Moneyの危うさや本質を知ればこそ、
ポートフォリオを組み、資産を分散させて
きたわけです。その結果、先物、不動産、
FX、株式、債券、金に絵画までもが各自
市場をもつように多様化してきたのです。
Fiat Moneyの存在がもたらす富の減少を防ぐ
ため抑圧的価値による富の創造は繰り返され
そのたびに新たな市場が作られる仕組みに
金融経済は陥り、やがてリーマンショックへと
導かれていったのです。