お金の作り方⑩あってないもの
お金には担保か、由来がなければならない。
と考えるのが常識でした。それらがなければ
それは通貨偽造counterfeitとされていました。
でも、担保されるべき資産あるいは由来とは
いったい何なのでしょうか?
ヾ(@^(∞)^@)ノ
実はそれこそが経済の本質である、
「評価」だったのです。
評価さえあれば、無から有を作り出せる。
無から有が忽然と生まれることfrom thin air
が許されるのは素粒子物理学か手品くらいで
したが、「ここ掘れワンワン」で所得が一気に
1000万倍となった花咲爺さんが負うのは納税
の義務だけだったのです。
無名な画家のいたずら描きが、100年後に
著名な画家となれば1000万倍以上の価値
にすらなります。まるで埋蔵金を発掘できた
みたいに1円が1000万円になるということは
9999999円は忽然と生まれたわけです。
ジョン・デリンジャーは銀行強盗という労役に
よって所得の移転を起こしており、成功して
強奪できた金額が、その労役の評価です。
でも、失敗すれば監獄行きというリスクビジネス
に彼は時間と知恵と労役を投資していた訳です。
ここにもリスクと引き換えに忽然と生まれる
<価値=評価> があったわけです。
だから、誰かが通貨をてきとうに偽造しても、
そこに評価さえ伴えばそれは立派な法貨と
なります。
無から有が生まれるということは通貨に担保
も由来も必要なかったということです。銀行家
が私腹を肥やすために大量のFiat Moneyを
刷ろうが、政府が国債を大量発行しようが、
そこに評価さえ、担保されていれば、
それは経済原則にかなっていたのです。
ヾ(@°▽°@)ノ
大量の通貨=Fiat Moneyが刷られたことにより、
Fiat Moneyの供給過剰がセイの法則をもたらし
Fiat Moneyは世界へ流出して行きました。反対
に世界の富はFiat Money発行者の下へ吸い上げ
られて行ったのです。
つづく