お金の作り方⑥銀行系VS非銀行系
通貨はなにを根拠(担保)につくられるものでしょうか?
かつて、欧米では金塊でした。はじめはその預かり証。
次第に確率を根拠とした偽の預かり証が刷られます。
つまり「みんな一斉に金塊を受け取りに来ないでしょう」
という確率です。来てしまったら、それが取り付け騒ぎ、
英語でいうrunです。すべての金融は確率から始まった
わけです。保険業も、銀行業も、融資も。リスクという
概念はその裏返しとしてのtrust/credibility信用という
概念を必要としました。「経済とは評価である」訳です。
何かを担保にしなければお金は刷れない筈でした。
だから、日本ではかつてお米を単位にしていました。
戦国から江戸にかけて重商主義をおしすすめて
おきながら農民の農地離れを防ぐために米を通貨
としていたのです。これこそ土地に固執する日本人
が不動産バブルを経験する遠因となっています。
マルクスは貨幣生成を労働に起きました。金利とは
労働である。マルクス主義と資本主義の対立は金利
を巡る対立。労働所得に対する金利という不労所得
への反発。非銀行系と銀行系の闘いが東西冷戦だ
ったとも言えます。
今では税金返済で保証する税金を担保にした国債。
この国債を担保にお金はつくられています。金利は
すでに税金で支払っていますが、返済の目処は?
経済成長による税収か?ハイパーインフレによる
返済額の縮小か?ほかに道はあるのでしょうか?
.....そこで、ひきつづき通貨の研究を続けます。